真心込めた苗販売 大船渡東高 きょうまでスプリングフェスタ (別写真あり)
令和4年5月13日付 8面

県立大船渡東高校(千葉久校長)の農芸科学科による「スプリングフェスタ」は12日、大船渡市立根町の同校萱中いこい農場でスタートした。生徒たちが真心を込めて育ててきた野菜苗などがずらりと並び、買い求める地域住民らでにぎわいを見せた。
同フェスタは授業の一環で、毎年この時期に行われている恒例行事。生徒の経営管理技術の習得や農業生産物の販売を通じた地域貢献につなげようと開催しており、同学科の生徒たちが心を込めて育てた野菜苗、花苗などが購入できることから人気を集めている。
この日は、販売開始の午前9時30分前から多くの地域住民が詰めかけた。「花苗」「野菜苗」「造園」「加工品」の各ブースでは、トマトやナス、キュウリなどの野菜苗20品種と、ジニア、ナデシコ、ペチュニアなどの花苗約30品種、みそ、ジャムの加工品、ツバキ苗が販売され、来場客はトレーを持って会場内を巡り、お目当ての品を選んで購入した。
各ブースでは、担当班の3年生が中心となって会計や案内、荷物持ちにあたったほか、2年生も駐車場係などでスムーズな運営に協力。来場客からの質問に答えたりするなど、会話や交流も楽しみ、マスク越しに笑顔があふれた。
草花班の三条真歩さん(3年)は「コロナ禍でも無事に開催でき、多くの方が足を運んでくださってよかった。『花がきれいだね』と声をかけていただいたり、商品を買って喜ぶ姿を見ることができてうれしかった」と話していた。
同フェスタは13日まで開催。販売時間は午前9時30分〜正午。