1㌔最高値は1万60円 気仙地区第1回生ウニ事前入札 昨年上回るスタートに
令和4年5月15日付 1面

今季第1回の気仙地区対象の生ウニ事前入札会は13日、大船渡市大船渡町の県漁連南部支所で開かれた。広田湾(広田)、大船渡市(赤崎)、綾里、越喜来、吉浜各漁協が参加。最高値は1㌔当たり1万60円で、昨年を11・8%上回った。ウニ漁の口開けは、16日(月)以降に予定されている。
水揚げ期間を今月後半と設定した今入札会には、各漁協から合わせて7・25㌧が上場され、昨年よりも2・72㌧(60%)多かった。「協議」となった入札を除く結果をみると、落札価格は1万60円~9150円となった。
最高値をつけたのは、吉浜2区(扇洞)。広田湾の中沢が1万55円で、綾里2区(石浜)と越喜来1区(崎浜)、吉浜1区(本郷)がそれぞれ1万円。残りはすべて9000円台だった。
昨年の落札価格は9000円~7330円。吉浜や綾里の一部では9000円~8000円台後半となり、このほかは7800円が多かった。
今季初回の落札結果について、県漁連南部支所では「新型コロナウイルスの影響がある程度落ち着いたことによる引き合いや、ふるさと納税の返礼品として活用されている動きが考えられるが、今後の状況を注視していきたい」としている。
期間内の口開け回数は広田湾(広田)と大船渡市(赤崎)、吉浜が3回、綾里と越喜来が2回を予定。次回の入札会は6月前半分を対象として今月26日(木)に開かれる。
大船渡湾内では今月9~13日を1期としたウニ漁が行われ、現品入札が行われた。数量合計は164㌔。1㌔最高値は9日が9800円、10日が1万1800円、11日が1万4000円、12日が1万5820円、13日が1万1300円で、昨年を上回る価格帯で推移した。第2期は18~22日に予定している。