〝住高らしさ〟伝わる一枚を 来年度の入学募集ポスター 生徒が撮影とモデル担当(別写真あり)

▲ ポスター写真の撮影を行う生徒ら

 県立住田高校(小山秀司校長)の来年度入学者募集ポスター用写真の撮影が、16日に行われた。生徒自身が撮影とモデルの両方を担当。〝住高らしさ〟を表現するために自然体で撮影に臨み、生徒同士、生徒と教職員の距離の近さなど、日常生活における同校のカラーを気仙管内に広く伝えようとシャッターを切った。ポスターは6月に完成し、気仙内外の中学校などに配られる予定。(清水辰彦)


 来年度用ポスターの制作は、住田町教委から同町の一般社団法人・邑サポート(奈良朋彦代表理事代表)が委託を受けて行っている。
 昨年度までは県外からの入学募集を前面に出していたが、来年度用ポスターは管内からの入学者を主なターゲットに制作する。ポスターは、「日常において一人一人の個性が発揮されている」「一人一人を大事にしている」という雰囲気が出るよう、「アットホームな距離感」や「『誰でも来ていいよ』という安心感」など、住田高校らしさが伝わるよう意識して制作する。
 撮影には、2、3年生6人に加えて、住田町と関わりの深いプロカメラマン・田頭真理子さん(41)=東京都在住=も参加。
 生徒らは使い捨てカメラを手に、学校近くの橋や並木道、グラウンド、同校研修会館内に自学自習スペースとして開設されている「住高ハウス○○」、教室を回った。カメラを構えながら、町教育コーディネーターや教職員と談笑する姿、グラウンドではしゃぐ様子などをお互いに撮影。楽しみながら、自然体でフィルムに収まり、現像するまでどんな写真になるか分からないという緊張感も味わっていた。
 参加した髙木琴加さん(3年)は「昔から、写真を撮るのが好き。みんなの日常をたくさん撮影できて、撮るのはもちろん、撮られるのも楽しかった」と、田頭さんは「どんな写真が出来上がるか楽しみ」と話していた。
 撮影した写真の中から、邑サポートや田頭さんが1枚選定し、ポスターに使用する。ポスターはA2サイズで計100枚印刷。気仙や釜石市、遠野市の中学校、2市1町の公共施設などに配布して魅力をPRする。