時期や方式など協議へ 中学校統合へ推進協始動

▲ 今後の協議事項などを確認した第1回の協議会

 住田町学校統合推進協議会の第1回会合が19日、町役場町民ホールで開かれた。世田米、有住両地区の保護者や住民を対象に、4月中に開かれた説明会において、現在2校ある中学校の統合に同意を得られたことから、町教委が同協議会を設置。初回は今後の協議事項などを確認し、第2回以降から具体的に協議を進めながら、スムーズな統合を図っていく。
 昨年7月、町教委では「今後の小中学校のあり方」について教育審議会に諮問。これを受けて同審議会が議論を重ね、3月、中学校は「統合が望ましい」、小学校については児童の発達段階を踏まえた十分な策を講じる必要があることから、「時機を待って統合することが望ましい」と結論付けて答申した。
 この答申を受け、町教委では4月に世田米、有住両地区の保護者や住民を対象とする説明会を計4回開催。説明会では統合への反対意見はなく、まずは中学校の統合を進めていく形で同意が得られた。
 学校統合推進協議会は、統合を円滑に推進するため、統合時期や方式、校名、校歌などについて協議するもの。地区公民館長や小中学校長、PTA会長ら計17人を委員として構成している。
 第1回協議会には委員や町教委職員ら合わせて約20人が出席。松高正俊教育長が委員に委嘱状を交付したあと、「それぞれの立場から、これからの住田の子どもたちにとって望ましい教育環境を第一に考えてご意見いただきたい」とあいさつした。
 このあと、町教委側が審議会での答申内容や説明会で上がった意見などを報告。
 引き続き協議に移り、会長に佐々木圭一世田米中PTA会長、副会長に藤井克伸有住中PTA会長を選任した。
 次回は6月16日(木)に開催することも決め、統合時期や方式、使用校舎、学校名、統合後の通学の安全確保、制服などについて協議していくこととした。
 協議会委員は次の通り。
 ▽菅沼千恵子(世田米地区公民館長)金藤克則(大股地区公民館長)金野純一(下有住地区公民館長)村上繁喜(上有住地区公民館長)藤井洋治(五葉地区公民館長)佐藤拓巳(世田米小校長)及川賢一(世田米中校長)金里徹(有住小校長)岩角聖孝(有住中校長)佐藤真由美(世田米小PTA会長)千葉正昭(同副会長)佐々木圭一(世田米中PTA会長)千葉正彦(同副会長)深野賢一(有住小PTA会長)泉田香(同副会長)藤井克伸(有住中PTA会長)水野幹生(同副会長)