春の高校野球県大会/大船渡 快勝で8強入り 2回戦で水沢商業に7―1 きょう、盛岡三と対戦(別写真あり)

▲ 8年ぶりの8強入りを決め、喜びに浸りながら校歌斉唱する大船渡の選手たち

 第69回春季東北地区高校野球県大会は3日目の22日、野田村のライジング・サン・スタジアムなど県内3球場で2回戦8試合が行われた。気仙勢は、沿岸地区第1代表の大船渡が水沢商業に7―1で快勝し、春季県大会では8年ぶりの8強入りを決めた。
 各地区予選を勝ち抜いた28校が出場。29日(日)まで計6日間(雨天順延)の日程で、ライジング・サン・スタジアム、大平球場(二戸市)、八幡平市総合運動公園野球場の3球場で熱戦を繰り広げ、上位3校は東北大会(6月8〜12日、福島県)への出場権を得る。
 同スタジアム第3試合で水沢商業と対戦した大船渡は一回裏、1死二塁から3番・中澤の左中間を破る適時二塁打で先制すると、4番・佐々木啓も適時二塁打で続き2点目。なおも2死一、三塁のチャンスで重盗を成功させ、この回3点を奪った。
 三回、大船渡は佐々木啓の内野安打と、5番・今野の右越二塁打で1死二、三塁とし、スクイズで1点追加。四回には、2死三塁で内野ゴロが敵失となる間に三塁走者が生還し、リードを5点に広げた。
 六回の守りでは、暴投と四球で1死一、二塁となった場面で適時打を許し1点を返されたが、その裏に9番・志田の三塁線を抜ける二塁打を起点に、内野安打と敵失で1点を加えた。八回にも、二塁打で出塁した二走・佐々木怜を犠打と犠飛で帰して差を広げた。
 機動力を生かした攻撃で、盗塁などを絡めながら確実に得点を重ねた大船渡。守っては、先発・佐々木啓が6回を投げて被安打4、失点1の好投。七回からは、2番手・岡澤が水沢商業打線を完璧に封じ、平成26年度の第61回大会以来、8年ぶりの8強入りと、夏の岩手大会のシード権獲得を果たした。
 4日目の24日は、準々決勝4試合が行われる予定。大船渡は4強入りをかけ、大平球場第2試合(午後0時40分)で盛岡第三と激突する。
 ▽2回戦
水沢商業
000001000|1
30110101×|7
大船渡
 (水)菊地、稲田、吉田―及川
 (大)佐々木啓、岡澤―志田
 ⚾二塁打=中澤、佐々木啓、今野、志田、佐々木怜(大)