春の高校野球県大会/大船渡 4強入りならず 盛岡三に1-3 気仙勢、大会から姿消す

▲ 大船渡は四回に1点を先制したものの追加点を奪えず、盛岡三に惜敗

 第69回春季東北地区高校野球県大会は4日目の24日、二戸市の大平球場と野田村のライジング・サン・スタジアムの2球場で準々決勝4試合が行われた。気仙勢は、2回戦を突破し8強入りを果たした大船渡が盛岡三と激突したが、健闘むなしく1─3で敗れ、トーナメントから姿を消した。
 大会には、各地区予選を勝ち抜いた28チームが出場。29日(日)まで計6日間(雨天順延)、大平球場、ライジング・サン・スタジアム、八幡平市総合運動公園野球場の3会場で、上位3チームに与えられる東北大会(6月8〜12日、福島県)の出場権を争っている。
 2回戦で水沢商業に快勝し、春季県大会では8年ぶりに8強入りした大船渡は、大平球場第2試合で盛岡三と対戦した。
 試合は、両者譲らず三回までゼロ行進。
 均衡を破ったのは大船渡。四回裏、先頭の2番・齊藤の右前打と四球で1死一、二塁とすると、5番・今野が放った二塁手強襲の当たりが内野安打となる間に、二走・齊藤が先制のホームを踏んだ。なおも四球で2死一、三塁とし、重盗を仕掛けて追加点を狙ったが、盛岡三の守備に防がれた。
 五回表、大船渡は守備の乱れや死球で1死満塁とされ、犠飛で同点に追いつかれた。六回には、2死一、二塁から適時三塁打を許し、2点を勝ち越された。
 反撃したい大船渡だったが、五回以降は盛岡三のエース・内田に散発2安打に封じられた。
 七回に今野が放った左方向への大飛球も左翼手に好捕されるなど、五回以降は得点圏に走者を進めることができなかった。
 自慢の機動力を生かした攻撃も、相手守備に阻まれ、勝利への突破口を見いだせないままゲームセット。準々決勝敗退となった。
 大会は、5日目の28日(土)に準決勝2試合、最終日の29日に決勝と3位決定戦が行われる予定。会場はいずれもライジング・サン・スタジアム。

  ▽準々決勝
盛岡三
000012000|3
000100000|1
大船渡
 (盛)内田─田村
 (大)佐々木啓、岡澤─志田
 ⚾三塁打=駒井(盛)