新型コロナウイルス/ワクチン4回目接種 7月開始目指す 従来通り集団と個別併用で 60歳以上と18歳以上持病者対象

 陸前高田市は、一般市民を対象とする新型コロナウイルスワクチンの4回目接種について、7月の開始を目指している。対象は60歳以上と18歳以上の基礎疾患がある人で、従来通り1カ所に開設する「集団接種」とかかりつけ医による「個別接種」を併用する方向で、各医療機関と調整中。3回目の接種は進み、12歳以上の接種率は今月23日時点で80%に達した。(高橋 信)

 

3回目は80%に到達

 

7月に4回目のワクチン接種を始める計画の陸前高田市

 市によると、4回目のワクチンはファイザー社製と武田/モデルナ社製の使用を想定。3回目の接種から5カ月が経過した65歳以上から接種が始まる見通しで、接種方法などは3回目を参考に検討している。
 対象者には6月以降、順次接種券を配布する。移動手段の確保が困難な高齢者を支援しようと独自に取り組むタクシー助成も継続する方向。自宅と接種会場間を片道500円で行き来できるよう運賃を補助する。
 市は、市保健福祉総合センターでの集団接種と、市内医療機関での個別接種によりワクチン接種を進めている。
 対象は、65歳以上が7362人、12~64歳が1万7人の計1万7369人。2回目接種を終えたのは23日現在、1万6303人で、接種率は93・9%となっている。
 3回目接種は65歳以上が今年2月、64歳以下が3月に始まった。接種済みは65歳以上が6826人で、接種率92・7%、12~64歳が7074人で、70・7%。3回目の集団接種は今月21日に終了し、今後接種を希望する人に対しては個別接種会場を案内する。
 また、3月からは県立高田病院を会場に、5~11歳の接種にも乗り出した。対象は802人。1回目は360人(44・9%)、2回目は238人(29・7%)が接種を済ませ、予約者の接種完了は6月下旬ごろを見込んでいる。
 市福祉部の千葉恭一部長は「市民の意識と医療機関の協力のおかげで3回目の接種率は80%に至り感謝している。4回目に向けて今後詳細が固まったあとに対象者に順次周知を図る」と見据える。
 3回目までの接種状況は別表。問い合わせは、市ワクチン接種対策室コールセンター(℡0800・800・9567)へ。受付時間は土・日曜日、祝日を除く午前9時~午後5時。