全国目指し熱戦開幕 さかり・日頃市、米崎が2回戦へ 全日本学童軟式野球県予選 大北・末崎は 延長戦で惜敗
令和4年6月5日付 7面

高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会は4日、気仙両市と釜石市の4会場で開幕した。大船渡市の大船渡北・末崎連合、さかり・日頃市連合、陸前高田市の米崎リトルスポ少の3チームを含む29チームが出場。初日は各会場で1、2回戦13試合が行われ、さかり・日頃市と米崎が2回戦進出を決めた。大船渡北・末崎は、延長タイブレークの末にサヨナラ負けを喫し、1回戦敗退となった。(阿部仁志、菅野弘大)
【米崎─M・S・C】米崎は攻撃がかみ合い23得点で大勝
全国大会は「小学生の甲子園」とも称される恒例の大会。県予選大会の優勝チームが全国大会(8月、東京都)、準優勝チームが東北大会(7月、宮城県)の出場権を得る。
県予選大会は、大船渡市野球協会(吉田勝会長)が主管し、4、5、11(土)、12(日)の4日間の日程で開催。同市三陸町綾里の三陸総合運動公園、同市末崎町の市営球場、陸前高田市の小友グラウンド、釜石市の唐丹グラウンドの4球場を会場に、6イニング制および1時間30分の時間制のトーナメント戦で県の頂点を争う。
初日は4会場で、1回戦12試合と2回戦1試合を実施。同公園では試合に先立って開始式が行われ、大船渡市第1代表の大船渡北・末崎の熊谷颯真主将(大船渡北小6年)が「大好きな野球を大切な仲間と一緒に楽しみ、自分と仲間を信じて一生懸命プレーする」と宣誓した。
小友グラウンド第1試合では、さかり・日頃市がオール豊間根(下閉伊南部)と対戦。さかり・日頃市は3点を追う六回、打線がつながり、一挙7点を奪い勝ち越し。その裏の反撃を1点で抑え、10─7で激戦を制した。
三陸総合運動公園第2試合では、米崎がM・S・C(遠野市)と顔を合わせた。米崎は、初回に4点を奪って勢いづくと、足を絡めた攻撃で五回までに23点を挙げ、相手に反撃の隙を与えず、23─0(五回コールド)で大勝した。
同公園第4試合では、大船渡北・末崎が花泉(西磐井)と激突。
大船渡北・末崎は三回に先制点を奪うも、その裏に追いつかれた。試合は同点のまま六回を終了し、無死一、二塁から始まる延長タイブレークにもつれこんだ。
お互いに1点ずつ追加して迎えた延長八回裏、大船渡北・末崎は花泉に三塁まで走者を進められ、送球が乱れる間に本塁生還を許し、サヨナラ負けで惜しくも1回戦敗退となった。
5日は、2回戦7試合を実施。気仙勢は、さかり・日頃市が大船渡市営球場第1試合(午前9時)でせいほくウィングス(盛岡市)、米崎リトルが同公園第2試合(同10時45分)で釜石ファイターズ(釜石市)とそれぞれ対戦し、8強入りを目指す。
大会初日の気仙勢の結果次の通り。
▽1回戦
さかり・日頃市 10─7 オール豊間根
米崎リトル 23─0 M・S・C
(五回コールド)
花 泉 3─2大船渡北・末崎
(延長八回)