夏を告げるしま模様 サンデーカツオ初水揚げ 市魚市場 「型は良い」今後に期待(動画、別写真あり)
令和4年6月7日付 1面
気仙地方に夏漁の本格化を告げるカツオが5日、大船渡市大船渡町の同市魚市場に今季初めて水揚げされた。県外の巻き網運搬船が入港し、約40㌧を水揚げ。陽光を浴びながら魚市場関係者が慌ただしく大きさの選別に追われ、活気に包まれた。この日のカツオは大型が主体で、関係者は今後の豊漁に期待を込めた。(佐藤 壮)
同市魚市場を運営する大船渡魚市場㈱では平成12年から、国内有数のカツオ水揚げ拠点である気仙沼魚市場が休場の場合にカツオ船を受け入れており、〝サンデーカツオ〟として定着。この日は、午前5時ごろから水揚げ作業が本格化した。
入港したのは、青森県八戸市の「第16惣寶丸」(310㌧、平塚政男船長)。4日朝まで銚子沖で操業後、大船渡を目指し約18時間かけて航行。水揚げした約40㌧のうち、同日に漁獲した「新口」は9・7㌧で、1匹3・1~4・1㌔の大型が中心となった。
カツオが網で岸壁に移されると、魚市場職員らが手際よく大きさを選別。ベルトコンベヤー上では、丸々としたしま模様の魚体が輝き、市場全体に活気を呼び込んだ。
平塚船長(59)は「今年は思っていた以上に、型や脂のりが良い。昨年、一昨年以上の漁が期待できると思う。大船渡のように日曜日に開場してくれる魚市場は、われわれにとっては大変ありがたい」と語り、笑顔を見せた。
入札の結果、新口は1㌔450~225円で平均307円、3日までに漁獲した2番手は、394~210円で平均216円。全体の平均も238円で、昨年を約90円上回った。
入札を終えたカツオは、全国各地へ出荷するために、すぐにトラックに積み込まれた。地元店舗にも「大船渡産」が並び〝夏の便り〟が各地に広がった。
巻き網船や一本釣り船によるカツオの水揚げは昨年、11月まで続いた。昨年の数量累計が1556㌧と一昨年比で倍増し、震災以降では最多。金額も3億8650万円で、同比1・9倍となった。近年は主力魚種の不漁が続いているだけに、魚市場関係者の期待は大きい。
大船渡魚市場の千葉隆美社長は「6月最初の日曜日に取り扱いができ、ほっとしている。今後も積極的に受け入れていきたい」と話していた。






