朗希飛躍へエール 黄金の國いわて・大船渡ナイター 千葉ロッテ戦で協賛試合

▲ 猪川野球クラブの子どもたちが寄せ書きしたユニホームを手に記念撮影に収まる佐々木投手

 岩手県政150周年と大船渡市制施行70周年を記念した協賛試合「黄金の國いわて・大船渡ナイター」として、プロ野球公式戦・千葉ロッテマリーンズ対中日ドラゴンズ戦が7日、千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアム=千葉県千葉市=で行われた。陸前高田市出身で、大船渡高校卒の佐々木朗希投手(20)のつながりから実現したもの。同投手の登板はなかったが試合開始前のセレモニーに登場。大船渡市内の野球スポ少選手との始球式に臨んだ。市民も観戦に詰めかけ、さらなる飛躍へエールを送った。(佐藤 壮)

 

始球式でバッターボックスにも立った

 グラウンド内のセレモニーでは、八重樫幸治副知事のPRスピーチに続き、千葉ロッテに対して県産米と大船渡産サンマの贈呈式が行われた。目録を手にした戸田公明市長に向かって、受け取り役として佐々木投手がベンチから現れると、歓声と拍手に包まれた。
 始球式に参加したのは、猪川野球クラブの千葉恭佑君(猪川小6年)。平成25年12月、同クラブはこの球場(当時QVCマリン)で行われた第1回学童軟式野球「リアスリーグ」の決勝戦を制し、当時小学6年生だった佐々木投手も出場した。マウンドでは再び「IKAWA」の文字が躍動した。
 この日、同クラブからグラウンドに立ったのは千葉君1人だけだったが、所属選手が寄せ書きしたユニホームを持ってきた。「一生に一度の機会。クラブみんなの気持ちを背負ってストライクを」との決意を白球に込め、バッターボックスに立った佐々木投手と対面。終了後はユニホームを囲んで記念撮影も行った。
 内野席には、大船渡市民観戦席を確保。事前に申し込んだ約20人が座り、プロ野球ならではの迫力あるプレーを楽しんだ。
 訪れた盛町の千葉洋一さん(62)は「佐々木投手が完全試合を達成した球場に来ることができて感慨深い。大船渡高校の誇りでもあり、けがをせずに長く活躍してほしい」と話し、エールを送った。
 球場内には、市特産品の物販ブースや観光PRコーナーを設置。佐々木投手が紹介したことで脚光を浴びる「酢の素」や「かもめの玉子」に加え、地元食品関連会社の商品が関心を集めた。市や県の観光パンフレット配布、7~9月に展開される北東北3県大型観光キャンペーンのアピールも行われた。
 さらに、球場正面付近の屋外スペースには、ふるさと納税やILC(国際リニアコライダー)誘致を呼びかけるブースも。来場者には、佐々木投手のサインボールや県産米、市特産品が当たる抽選券付きのPRチラシも配られた。
 今回の協賛試合は、県と市の節目を祝うとともに、スポーツ振興やシティプロモーションを目的に企画。4月10日には完全試合を達成するなど、「令和の怪物」として注目を浴びる佐々木投手にエールを送る狙いも込めた。
 完全試合後も快投を続け、すでに5勝、100奪三振をマークし、球界の顔になりつつある佐々木投手。7月26日(火)と27日(水)に行われる「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票中間結果では、パ・リーグ先発投手部門で1位に立っている。