〝かもめ〟の縁で初開催 千葉ロッテ戦にさいとう製菓協賛 限定応援商品に長蛇の列

▲ 人気を集めた限定応援商品の販売コーナー(撮影・大谷桂太)

始球式に参加した荒木君

 大船渡市のさいとう製菓㈱(齊藤俊満社長)による協賛試合「かもめの玉子ナイター」として、プロ野球公式戦・千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズ戦が7日、千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアム=千葉県千葉市=で行われた。球場内では「ミニかもめの玉子」の応援限定商品を先行販売。さいとう製菓のPR動画に出演する陸前高田市の小学生が始球式に臨んだ。同市出身で大船渡高校卒の佐々木朗希投手(20)のさらなる飛躍を願いながら、白球を投じた。

 球場内コンコース1塁側では、試合開始2時間前の午後4時から、さいとう製菓による限定商品「千葉ロッテマリーンズスペシャルパッケージかもめの玉子」の販売がスタート。ミニサイズ9個入りに、井口資仁監督や佐々木投手に加え、主力選手が立つ姿を前面に据えた迫力ある包装とあって、続々とファンが買い求め、用意した1200個は完売となった。
 グラウンド内でのセレモニーでは、さいとう製菓の「かもめのセーラーくん」、ロッテの「マーくん」と、ともにカモメがモチーフとなっているマスコットキャラクターが初共演。かわいらしい動きでファンの注目を集めた。
 齊藤社長は、限定商品の目録を井口監督に贈呈。現在、1軍登録を外れている佐々木投手は姿を見せなかったが、さらなる飛躍へのエールを込めた。
 始球式に参加したのは、球場内でも流れたさいとう製菓のPR動画に出演している高田東ジュニア野球スポ少の荒木海翔君=小友小5年。東日本大震災で浸水被害を受けた同校グラウンドで練習に励むチームを代表し、マウンドに立った。
 緊張した表情を見せつつも「支えてくれた人たちへの感謝と、佐々木投手の活躍、そして自分たちがプロを目指す第一歩にしたい」との思いを込めた。白球を投じると、スタジアムは盛大な拍手に包まれた。
 さいとう製菓は今シーズン、千葉ロッテとオフィシャルスポンサーシップ契約を締結。いずれも、カモメのロゴマークを使用しているほか、佐々木投手の縁も生かし、多彩な取り組みを展開する。
 限定応援パッケージのミニかもめの玉子は、9日から11月末まで、大船渡町の「かもめテラス」をはじめ、さいとう製菓の直営店で1箱1000円で取り扱う。タオルやTシャツといった千葉ロッテグッズの販売や、サインボール、色紙展示も計画している。
 大船渡関連の冠試合は、6月7日に行われた岩手県政150周年と市制施行70周年を記念した「黄金の國いわて・大船渡ナイター」以来1カ月ぶり。「かもめの玉子」ナイターでも、球場外で「大船渡市紹介&ふるさと納税PR」のブースが設けられた。
 佐々木投手は、4月10日に完全試合を達成するなど、球界を代表スター選手として脚光を浴び続ける。今月26日(火)と27日(水)に行われる「マイナビオールスターゲーム2022」には、ファン投票部門で選出された。