4回目ワクチン集団接種スタート  60歳以上など対象に 保健福祉総合センターで

▲ 4回目のワクチン集団接種がスタート

 陸前高田市は12日、新型コロナウイルスワクチンの4回目集団接種を開始した。対象は60歳以上と基礎疾患がある18〜59歳、医師が重症化リスクが高いと判断した人で、最大で1万人程度を見込む。現段階で9月末の接種終了を目指しており、移動手段に困っている人向けに自宅と接種会場間を片道500円で行き来できるタクシー料金助成も行っている。(高橋 信)         

 

9月末の終了目指す

 

 会場はこれまでと同様、高田町の市保健福祉総合センターで、初日は約110人が接種を受けた。受け付けから接種までの流れも変わらず、スムーズに行われた。
 高田町の吉田勇さん(87)は「接種を受けられて安心した。このところ新規感染がまた増えてきて気が抜けない。早く収束してほしい」と話した。
 4回目接種は重症化予防を目的に実施し、市によると、対象者数は60歳以上が8924人、18〜59歳が7652人のうち基礎疾患のある人。従来通り同センターでの集団接種と、かかりつけ医による市内医療機関7カ所での個別接種を併用し、3回目接種から5カ月が経過していれば受けられる。
 使用するワクチンは、個別がファイザー社製、集団が武田/モデルナ社製。個別の4回目接種は6月末から順次始まった。
 60歳以上の人には接種券を事前に郵送した。集団接種は接種を受ける日時を指定して案内しており、これまで個別接種を受けた人は改めて医療機関への予約が必要。18〜59歳には接種券の送付を行わないため、接種を希望する人は各自予約をして受ける流れとなっている。
 タクシー料金助成の対象は、個別接種や集団接種会場での接種予約をした人のうち、車の運転免許がなかったり、バスなどが利用できず、移動手段に困っている人。接種日の前日までに市内タクシー会社に予約をすれば片道500円で利用でき、超過分を市が補助する。利用の際は運転手に接種券を提示する。
 同市の6日時点の3回目接種率は、12〜64歳が76・5%、65歳以上が92・8%で、全体は83・4%。5〜11歳は2回目まで行われ、接種率は1回目が50・7%、2回目が47・9%となっている。
 問い合わせは、市ワクチン接種対策室(℡0800・800・9567、平日午前9時〜午後5時)へ。