甲子園での活躍に期待 高田第一中出身・一関学院の後藤捕手 6日開幕

▲ 甲子園に出場する一関学院の後藤選手

 第104回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)は6日(土)、兵庫県の阪神甲子園球場で開幕する。本県からは一関学院が出場。高田第一中出身の捕手・後藤叶翔選手(3年)も主力として、県大会では攻守にわたって勝利に貢献。甲子園での活躍にも期待がかかる。(阿部仁志)

 

 一関学院は、7月8日から25日にかけて県営球場などで行われた岩手大会で、ノーシードから勝ち上がった。決勝では盛岡中央との激戦を3─2で制し、12年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。
 後藤選手は、堅い守りを伝統とする一関学院で扇の要を、打撃では4番を任され、攻守の軸を担った。岩手大会2回戦から準々決勝までの3試合ではそれぞれ本塁打を1本ずつ放ち、存在感を発揮。決勝では、2─2の同点で迎えた六回、先頭打者で二塁打を放って勝ち越しのきっかけをつくるなど、チームを勝利に導いた。
 29日は学校の体育館で壮行式が行われ、小野寺啓一校長や生徒たちの激励を受けた。
 後藤選手は「たくさんの人たちに応援されているということを実感した。甲子園では今までやってきたことを出し切って、とにかく楽しみながら、悔いが残らないようなプレーがしたい」と意気込んだ。
 竹駒町出身で、主将を務めた中学3年時は全日本少年春季軟式野球大会にも出場。令和元年の全国中学生都道府県対抗野球大会県選抜メンバーにも選ばれ、多くの打点を挙げてチームの準優勝に貢献した。
 高校入学後も成長を続け、1年秋からベンチ入りを果たすなどチームの主力として活躍。悲願の甲子園出場をかなえ、「たくさんの人に支えられて野球を続けることができた。自分が成長した姿を古里の人たちにも見せられるよう頑張る」と躍進を誓う。
 一関学院の部員らは31日に岩手を出発。組み合わせ抽選会は今月3日(水)に行われる。
 甲子園に出場する気仙出身者ではこのほか、宮城の仙台育英所属の左腕・仁田陽翔投手(2年)=大船渡一中出身=の活躍にも注目が集まる。