大船渡産サンマ 今年も直送便で全国に コスト増で値上げ対応も マイヤで受付開始、水産協は8日から

▲ マイヤ大船渡店ではのぼりを掲げて来店客らにアピール

 大船渡市魚市場で水揚げされたサンマを全国各地に届ける「直送便」の受け付けが、同市に本社を構える㈱マイヤ(井原良幸社長)の各店舗で始まっている。大船渡水産物商業協同組合(新沼哲理事長)も、8日(月)から受け付ける。コスト増や近年の不漁傾向で値上げを余儀なくされたが、同市は本州一の水揚げ港として全国的な知名度も高く、地元関係者は「9月の早い時期にまとまった量を」と、豊漁に期待を込める。(佐藤 壮)

 

 大船渡町のマイヤ大船渡店では4日、社員が店頭に立ち、買い物客らに申込書にもなるチラシを配布。直送便をアピールするのぼりも掲げ、来店客の関心を呼び込んだ。
 今年も、同市の鎌田水産㈱(鎌田仁社長)の協力を得て実施。鮮度を保つ滅菌海水を使用し、1万箱以上の注文に対応している。
 送料・クール代・税込み価格で5尾入り3003円とし、昨年よりも300円程度値上げした。原油価格高騰に伴う資材や運送コストに加え、近年サンマが高値で取引されている状況を受け、価格改定に踏み切った。
 注文は10尾、15尾、20尾にも対応するほか、かば焼きセットやホタテ貝セットも用意。さらに「限定特大さんま」として、1匹130㌘以上、150㌘以上をそろえたセットも設けた。
 予約は、マイヤ各店のサービスカウンターで対応。10月15日(土)までの受け付けで、大船渡港で生サンマの水揚げがあり次第、申し込み順に発送する。
 マイヤ第1商品部水産バイヤーの金野真志さん(41)は「毎年好評をいただいており、今年もお客さんの期待に添えられるようしっかり対応していきたい」と力を込める。
 鎌田水産では6隻の大型サンマ船を所有し、今年は20日(土)に大船渡港から公海に向けて出漁。今月下旬の初水揚げを目指す。
 昨年、大船渡のサンマ水揚げは本州一を維持したものの、一昨年の半分にも満たない2000㌧台に落ち込んだ。例年以上に、数量回復への期待は大きい。
 同社の金貴之業務課長(44)は「昨年を上回る数量はもちろんだが、なるべく9月の早い段階でまとまった水揚げとなってくれれば」と願う。
 市内鮮魚店などで構成する大船渡水産物商業協同組合は今年も、紫外線殺菌海水を使用したクール便で直送。いずれも送料・税込みで▽大10尾入り3900円▽大15尾入り4900円▽大20尾入り5800円▽中20尾入り4000円▽中50尾入り7000円▽大30尾入り7500円▽大50尾入り1万1000円――の7コースで対応。大10尾入りは昨年比で700円の値上げとした。
 九州地方へは500円、沖縄県へは1000円の別途送料がかかる。10月末まで受け付け、発送開始は9月中旬を見込む。例年、約1万箱を取り扱っている。
 大船渡町永沢の同組合事務所に電話(平日午前9時〜午後3時、27・9999)かファクス(24時間、0120・27・0025)で申し込む。