「note」で情報発信 住田高校が魅力PRへ積極活用 インターネット投稿サイト 〝執筆〟は校長自ら担当

▲ 校長自ら授業の様子を撮影し、それをnoteへ投稿している(24日)

 気仙の4校を含む県内の県立高校では本年度から、インターネット投稿サイト「note」(ノート)を活用して学校関係の各種情報発信を行っている。県教委とnote㈱との連携協定によるもので、このうち住田町の県立住田高校では、小山秀司校長が自ら〝執筆〟を担当。同校のさまざまな活動を取り上げ、魅力や特色を地域内外に広く発信している。(清水辰彦)

 

 noteは、平成26年にサービスが開始された文章、写真、イラスト、音楽、映像などの投稿配信ウェブサイトで、今年4月末時点での会員数は約500万人にも上る。日々多くのコンテンツが投稿されており、若者世代の閲覧者も多い。
 県教委では今年2月、noteを活用することによって各学校が実施する探求的な学びの活動状況などを効果的に情報発信しようと、note㈱と連携協定を締結。同社では、県教委事務局や学校のnoteページ開設・運用、noteを活用した情報発信のサポートを行う。
 この協定に基づき、本県の各県立高校と県教委がアカウントを開設。県立高校と教育委員会が同じプラットホームを活用するのは全国的にも新しい取り組みで、県教委では各校の特色化・魅力化を推進したい考え。
 住田高の初投稿は4月25日で、本年度、制服を一新したという話題が掲載された。その後も、小山校長は「学校にいる日はなるべく更新したい」と、今月23日までに71件を投稿している。
 町の独自教科「地域創造学」の授業の様子に加え、部活動での生徒たちの活躍なども小山校長が〝取材〟して掲載。小山校長の前任校では、当時の校長が毎日のように学校ブログを投稿しており、校長不在時には副校長としてブログを担当していたこともあり、作業には慣れている。「住田高の良さを分かってもらえれば」と日々、執筆活動にいそしむ。
 住田町では、町教委がFacebookアカウントを開設して小中学校、高校の地域創造学の取り組みを発信しているほか、住田高には生徒たちの活動を発信する「県立住田高校魅力化プロジェクト」というFacebookアカウントもあり、noteを活用することでさらに幅広い人たちに住田高の魅力を届けている。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、地域住民や中学生が住田高を訪問する機会も減っているが、小山校長は「noteを通じて住田高のことを知ってほしい。(情報発信が)生徒増加にもつながっていけば」と話す。
 同校アカウントのQRコードは別掲。