高速バス2路線 一本化へ 大船渡仙台線→釜石仙台線に統合  16日から新ダイヤ 三陸道走行 県交通と宮城交通が共同運行 

 岩手県交通㈱(本社・盛岡市)と宮城交通㈱(同・宮城県仙台市)は16日(金)、気仙などの本県沿岸南部と仙台市を結ぶ高速バス2路線を、「釜石仙台線」の1路線に統合するダイヤ改正を行う。改正に合わせて内陸の一関市を経由せず、三陸沿岸道を通る経路に統一し、運行時間の短縮、アクセス性向上を図る。現行の釜石仙台線では立ち寄らない陸前高田市での乗り入れも開始する。(高橋 信)

 

アクセス向上に期待


 2社は現在、同線のほかに「大船渡仙台線」(大船渡市─仙台市間)を共同運行しているが、釜石仙台線に一本化する。
 現行は大船渡仙台線が1日1往復、釜石仙台線が週末(金~日曜日)や祝日に1往復している。ダイヤ改正に伴い、月~木曜日は1日1往復、週末や祝日は1日2往復とする。
 県交通運行便の新ダイヤの所要時間は片道3時間35分で、大船渡─仙台間は2時間48分。大船渡仙台線は一関市を通り、東北自動車道を経由しているが、三陸沿岸を縦貫する復興道路「三陸沿岸道」の走行に切り替えるため、大船渡─仙台間の所要時間は、現行よりも約1時間ほど短縮され、アクセス性が増す。
 さらに、新ダイヤでは陸前高田市高田町のJR陸前高田駅を停留所に加え、上下線ともに立ち寄る。廃線となる大船渡仙台線のみ同駅に立ち寄っており、新ダイヤでも踏襲して利便性の向上を狙う。
 乗車は事前の予約不要。16日以降の運賃は大船渡─仙台間が2800円、陸前高田─仙台間が2500円。6歳以上12歳未満の小児は半額となる。
 16日以降の運賃と時刻表は、別掲の通り。問い合わせは、県交通インフォメーションセンター(℡019・654・2141)へ。