東日本大震災11年半/手がかり求め懸命に 大船渡警察署 広田町で行方不明者捜索(別写真あり)

▲ 広田町の海岸で捜索活動を展開する署員ら

 大船渡警察署(永澤幸雄署長)は12日、陸前高田市広田町の大陽漁港(越田地区)付近の海岸で、行方不明者の捜索活動を行った。東日本大震災発生から11年6カ月がたった中、署員11人が出動し、「一つでも多くの手がかりを見つける」と使命感を持って捜索に当たった。
 県復興防災部防災課によると、同署管内の震災行方不明者数は8月末現在で陸前高田市202人、大船渡市79人の計281人。同署では、地域からの要望や、時間経過に伴う海岸線の環境変化などの情報を参考にしながら、捜索活動を随時展開している。
 管内での活動は、今年3月に陸前高田市小友町内の海岸線で行って以来。同漁港付近での捜索は平成30年以来で、潮の流れなどにより行方不明者に関する手がかりが流れ着いている可能性があることから、活動場所に選んだ。
 現地では、全員で海に向かい黙とうをささげたあと、永澤署長が「捜索活動は困難を極めるが、いまだに多くの行方不明の方がいる。家族の心情を思い、手がかりを発見するという強い気持ちをもって捜索活動にあたってもらいたい」と呼びかけた。
 活動では、署員らが熊手やレーキを使って浜辺の砂を掘り起こしたり、岩場の隙間を確認するなど、骨のようなものがないか目を光らせた。ボートも使って海中も捜した。
 一関市出身の千葉彩花巡査(22)は「一日でも早く手がかりが見つかり、家族のもとに戻ってほしい。震災は小学5年生のときに発生し、海で遊んだ陸前高田が被災しているのをテレビで見て衝撃的だったのを覚えている。震災を忘れず、住民の心に寄り添える活動をしていきたい」と気を引き締めていた。
 捜索は正午ごろまで行われたが、手がかりとなるものは見つからなかった。