キャンプで防災と農業学ぼう マルゴト陸前高田が初企画 昼はWS、夜は三陸花火鑑賞 ワタミオーガニックランド会場に
令和4年9月29日付 7面

陸前高田市の一般社団法人・マルゴト陸前高田(伊藤雅人代表理事)は10月8日(土)、9日(日)の1泊2日の日程で、気仙町の農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」で、防災や農業について学ぶキャンプを初開催する。8日の三陸花火競技大会に合わせて企画した20組限定の試みで、日中はスタンプラリー形式のワークショップ(WS)を体験し、夜は花火を観覧できる。同月2日(日)まで参加者を募っている。(高橋 信)
10月8~9日の1泊2日
イベントは、ワタミオーガニックランド㈱と損害保険ジャパン㈱などが協力する。芝生が広がる同ランドの野外音楽堂予定エリア(約2・5㌶)の一部をキャンプサイトとして開放する。
設置するキャンプサイト(10㍍×15㍍)は20区画。テントをはじめキャンプ道具一式の貸し出しはせず、持参を求める。テントの高さは2㍍40㌢以下とする。
WSは8日午後1時から同4時までの間、損保ジャパンが防災分野、ワタミオーガニックランドが農業分野を三つずつ計六つ開催し、自由に体験できる。防災では災害時の避難の仕方などを学び、農業では野菜の摘み取りを楽しみながらクイズに答える。WSに参加してスタンプを一定数集めれば景品がもらえる。
料金は1組3万3000円(税込み)。1組につきバーベキュー用の食材セット(県産豚肉、ウインナー盛り合わせ、野菜盛り合わせ)2人分がつく。1人当たり2000円の追加料金を支払えば、食材セットを注文できる。
バーベキュー用コンロは持参が必要。持ち込めない人は、カセットコンロとガスボンベのセットを1台1000円で貸し出す。薪は受付所で販売(4本1000円)するが、持ち込みも可能。
駐車場は1組につき1台分確保し、2台目以降は別途料金(1台3000円)を徴収する。キャンプサイトへの車の乗り入れは不可。敷地内には男性、女性ともに仮設トイレを3基ずつ設置する。
三陸花火競技大会(同実行委主催)の花火は、高田松原から1万5000発超が打ち上げられる。時間は午後6時から同7時30分ごろの予定。
キャンプは、防災について家族で気軽に学ぶイベントをと企画。来年度以降、年4回程度の開催を目指す。伊藤代表理事(40)は「キャンプをのんびりと自由に楽しみつつ、防災や農業の学びも自然と得られるようなプログラムにしたい。関係機関と連携しながら、このまちのフィールドを生かした取り組みとして発展させたい」と見据える。
チェックインは8日午前10時~正午に受け付け、チェックアウトは9日正午まで。
申し込みは、オーガニックランド公式ホームページ(https://watami-organic.jp/blog/watami_organi
cland)から。
問い合わせも同ランド(℡53・2107、メールinfo-rt-organic@watami.net)まで。