クロマグロ 連日の大漁 市魚市場 定置網船から65本水揚げ(別写真あり)
令和4年10月14日付 1面
大船渡市魚市場に13日、三陸町の大鮑漁場(吉浜漁協)の定置網にかかったクロマグロ65本が水揚げされた。前日に続く大漁で、黒光りする魚体が次々と岸壁にお目見えし、活気を呼び込んだ。
午前7時40分ごろ、181~88㌔のクロマグロを積んだ漁船2隻が接岸。甲板いっぱいに並ぶ中から、1本ずつクレーンで引き上げ、岸壁に待機するフォークリフトに丁寧に乗せたあと、入札準備に入った。
買い受け人は大物を囲み、じっくりと品定め。場内は慌ただしさに包まれたが、めったにない光景だけに、漁船関係者や買い受け人の表情には笑みがこぼれた。入札の結果、1㌔3340~1550円での取引となった。
大鮑漁場の定置網では、前日の12日も189~112㌔のクロマグロ7本がかかったばかり。大謀の東邦博さん(72)は「きょうはとにかく、潮が速かった。きのうも多かったが、きょうの大漁は定置網が始まって以来じゃないか。やはりマグロを見ると、気持ちが上がるね」と話し、声を弾ませた。
魚市場を管理する大船渡魚市場㈱の千葉隆美社長は「市制施行70周年の記念式典を飾るにふさわしい大漁になった」と話していた。
13日の市魚市場は、定置網船計10隻が入り、サバやイナダ、ヤリイカなどの水揚げもあった。14日は気仙沿岸での漁獲分に加え、大型サンマ船や、「道東イワシ」を積んだ巻き網船が入る予定となっている。