気仙の2人が優秀賞に いわて政策甲子園で 住田、高田両高校生徒

▲ 優秀賞を獲得した佐々木さん
▲ 優秀賞を獲得した小野寺さん

 矢巾町でこのほど開かれた「いわて高校生政策甲子園」(日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会主催)で、県立住田高校の佐々木好香さん(2年)、県立高田高校の小野寺麻緒さん(同)がそれぞれ優秀賞を獲得した。2人は防災や地域課題解決などをテーマとした発表での受賞となり、今後の活動への励みとしている。
 「いわて政策甲子園」は、高校生に身近な地域課題について考え、郷土愛を育んでもらうことによる政治参画意識の向上を目的として開催している。
 政策提言テーマは基本的に自由。自分たちが住み続けたい「いわて」を自由な発想で考え、そのためにやりたいことについて発表する。
 今年は住田、高田両校を含む県内10校の生徒が参加。このうち、陸前高田市横田町在住の佐々木さんは同市における関係人口の定着と定住をテーマに発表。内閣府による地方移住関係のデータなどをもとにしながら、都市部と地方の「交通利便性」に焦点を当てた。
 自家用車の有無を移住リスクの一つに挙げたうえで、同市で今年4月から2台体制で運行されている電動バス「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」を、自身が利用した経験から紹介。〝地域の足〟となることが期待されており、ルート数や台数を増やすことでサービス活用者が増加し、通勤にも使用できると言及。こうした取り組みによって、定住時のリスクが軽減され、移住もしやすい町になるのではないかと可能性を示した。
 受賞について「出場することで自分の政策を深めることができた。グリスロにも興味を持ってもらえたと思う」と喜ぶ佐々木さん。「3年生では、グリスロに限らず、岩手、陸前高田のことを首都圏にも広められたら」と展望も語った。
 一方、小野寺さんのテーマは「防災意識を高めよう。」。いつ起こるか分からない災害への備え、対応について「小さいうちから考え身につけてほしい」という視点で、子ども用防災リュックづくりを軸にした活動のアイデアを発表した。
 中学1年時に陸前高田市の「防災マイスター」養成講座を受講するなど、東日本大震災からの復興が進む同市で防災について知見を広げてきた。震災直後のまちの状況を知らない子どもが今後増えていくことを見据え、テーマを定めた。
 小野寺さんは「中学時代からの取り組みの成果を発揮した。最優秀賞を狙っていたので悔しい思いもあるが、審査員に『おもしろいアイデア』と言ってもらい、課題についてのアドバイスももらえたので、今後の活動の糧にしたい」と話していた。