2022市長選/予想の5陣営が出席 立候補予定者説明会 大混戦の構図ほぼ固まる
令和4年10月27日付 1面

11月20日(日)告示、同27日(日)投開票の日程で行われる大船渡市長選の立候補予定者説明会は26日、市役所で開かれた。すでに出馬の意思を示している新人5陣営が出席。予想通りの顔ぶれとなり、12年ぶりの新リーダー選出に向け、過去最多の立候補者数による大混戦の構図がほぼ固まった。(佐藤 壮)
市選挙管理委員会(佐々木一郎委員長)による説明会には、表明順に、いずれも新人・無所属で、イベント企画業代表の鈴木茂行氏(53)=猪川町=と、元会社役員の村上守弘氏(63)=同町、前市議会議長の渕上清氏(64)=盛町、元市議の佐藤寧氏(55)=立根町、NPO団体代表の鵜浦真紗子氏(67)=大船渡町=の本人または関係者が姿を見せた。
選管からは佐々木委員長と、佐藤雅俊選挙長(市総務部長)らが臨み、助言者として大船渡警察署、日本郵便㈱大船渡郵便局の関係者も同席。佐々木委員長は「良い選挙であるように、ルールにのっとって行ってほしい」と述べた。
説明に入り、選管側は告示日における立候補の届け出方法や必要書類、選挙運動、供託手続きなどについて解説。選挙運動では、個人演説会や街頭演説、インターネットによる情報発信活動、選挙運動費用などに関する注意点を伝えた。11月14日(月)午前には、届出書類の事前審査会を予定している。
また、大船渡郵便局では選挙運動用通常はがきの取り扱いや配達スケジュールなどを説明。大船渡警察署は、刑事課が選挙違反の取り締まりについて、交通課が運動用自動車の設備外許可申請、審査に関する注意点を示した。
各陣営の出席者は、配布資料に目を通し、説明内容や届け出の提出期限などを確認。早くも緊張感が漂った。
今市長選は、昭和27年の市制施行から数えると通算20回目。三陸町との合併後は6回目、東日本大震災後は3回目となる。
鈴木、村上、渕上、佐藤各氏はすでに表明会見を開き、後援会活動が本格化。鵜浦氏は28日(金)に会見を予定している。
3期目の現職・戸田公明氏(73)=猪川町=は8月に勇退を表明。立候補者数は昭和59年に行われた第10回の4人(現1、新3)が最多で、5人となれば史上初となる。
投票は11月27日の午前7時~午後7時に、市内40カ所で受け付ける。開票は同8時15分から、盛町のリアスホールで行われる。
期日前投票は同21日(月)から26日(土)まで、市役所本庁、三陸支所、綾里、吉浜両地域振興出張所で実施。時間は午前8時30分からで、市役所本庁が午後8時まで、そのほかは同5時15分まで開設する。本庁では同期間、不在者投票も受け付ける。
9月1日現在、同市の有権者数(18歳以上)は2万9628人(男1万4131人、女1万5497人)。前回選の投票当日有権者3万1536人と比べ、1908人少ない。
市議補選説明会には2陣営出席
同日は市議会議員(定数20、欠員1)の補欠選挙に関する説明会も行われた。すでに出馬を表明した新人で神職の宮﨑和貴氏(48)=末崎町=に加え、立根町在住の70代男性も出席した。終了後、この男性は「告示まで日はないが、今は立候補を検討している状態」と語った。