白熱の攻防に大興奮 Vリーグ女子・埼玉上尾ホーム戦 きょうも夢アリーナで実施

▲ ホームゲーム開幕戦を白星で飾った埼玉上尾メディックス(右側)

 バレーボールVリーグ女子の埼玉上尾メディックス(埼玉県上尾市)のホームゲーム開幕戦は5日、陸前高田市高田町の夢アリーナたかたで行われた。約550人が来場し、国内最高峰のプレーを楽しんだ。試合は埼玉上尾が3—0でPFUブルーキャッツ(石川県かほく市)を下した。6日のホームゲーム第2戦も同施設を会場に同一カードで行われる。(高橋 信)

 

試合前などには氷上共鳴会による氷上太鼓の演奏も

 両チームともに華麗なスパイクを繰り出し、一進一退の攻防を展開。観客は応援グッズで音を鳴らしながら目の前で繰り広げられる白熱のプレーを見つめ、会場は熱気に包まれた。
 試合開始前の始球式でサーブを打ち込んだ高田第一中女子バレーボール部主将の斎藤香里奈さん(2年)は「すごく緊張したけど、こんなに光栄なことはないと思う。選手の皆さんがとても優しくて一生忘れない思い出になりました」と目を輝かせた。
 同日のアトラクションで氷上太鼓を披露した陸前高田市の氷上共鳴会の鈴木武幸会長(73)は「Vリーグの試合が陸前高田で開催されるのはすごいこと。太鼓の音色が選手の力になるよう思いを込めて演奏した」と感激していた。
 埼玉上尾メディックスは昨年、岩手県バレーボール協会と連携協定を結び、本県をセカンドホームゲーム開催地とすることを決めた。
 同年は一関市でホーム戦を開催し、今年は夢アリーナたかたを会場に2日間の日程が組まれた。8月には、埼玉上尾の夏合宿が同施設で初めて行われた。
 埼玉上尾のアウトサイドヒッター・仁井田桃子選手は「合宿でお世話になり、選手もこのまちが大好きになった。試合をすることができて本当にうれしい。6日もチーム一丸となって頑張る。応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。
 大久保茂和監督は「陸前高田市は特別な場所。8月に夏合宿をさせてもらい、お世話になった皆さんにチームの元気な姿を見せられてうれしい」と喜び、6日に向けて「気持ちを切り替えて臨む」と力を込めた。
 6日は午前11時に試合を開始。当日券は同9時から夢アリーナたかたで販売し、価格は3000〜8000円の5種類。一般入場は同9時30分から。アトラクションとして同10時から気仙町けんか七夕太鼓保存会、第2セット終了後のインターバルに高田高校書道部のステージを予定している。