北限のゆず収穫スタート 県内外のサポーター参加 昼食会など新たな試みも

▲ 北限のゆずの今季収穫が本格化

 陸前高田市の北限のゆず研究会(佐々木隆志会長)は9日、ユズの収穫を本格的に始めた。本年度は作業を手伝ってくれる「ゆず狩りサポーター」を3年ぶりに全国から募り、園地でユズを使った弁当を一緒に食べる交流会など、収穫日に合わせた新たな試みも実施する。(高橋 信)

 

 同日は県内のほか、東京都、神奈川県から計16人のサポーターが参加。米崎町2カ所、小友町1カ所の民有地にあるユズの木から実を収穫した。
 参加者は高枝切りばさみなどを使い、次々と収穫。昼には、高田町の居酒屋「カフェフードバーわいわい」が調理した「北限のゆず弁当」が振る舞われ、青空の下、和やかに親ぼくを深めた。
 毎年収穫作業に参加しているという高田町の小野寺森子さん(67)は「北限のゆずは香りがいいし、塩やみそ、菓子など加工品はどれもおいしい。今年も作業に参加できて楽しい」と汗をぬぐった。
 同研究会によると、令和3年度の収量は過去最多の10・5㌧だった。本年度は不作の木が多数あるといい、5㌧突破を目指す。ユズの栽培場所や本数などを把握するための園地調査結果を年内にも集計し、増産のための基礎データとして活用する。
 今後の収穫日は13日(日)、16日(水)、19日(土)、27日(日)、30日(水)。各日午前10時に高田町のたまご村(旧高田大隅つどいの丘商店街)駐車場に集合。同10時30分から作業を開始し、昼食を挟んで午後4時解散。途中までの参加も可能。
 16日と27日は「収穫アップデー」とし、ゆず狩りサポーター経験者を対象とする。19日、27日は一緒に昼食を取る「園地でランチ」を行う。いずれの日も参加者には収穫した実2、3個とユズを使った菓子をプレゼントする。
 持ち物はタオル、昼食代、帽子。作業服など汚れてもいい服装での参加を呼びかける。
 参加無料で、要予約。申し込みは各実施日の3日前まで。定員は土・日曜日が25人、水曜日が15人としている。
 問い合わせは、同研究会事務局(℡080・8565・7724平日午前10時~午後4時、メールhokugen.yuzu@gmail.com)へ。