東朋中が初優勝飾る 県中学生野球大会 開校後初の全国大会出場へ

▲ 初の全国切符を勝ち取った東朋中学校のメンバー

 令和4年度第15回IJB県中学生野球大会兼IBA全国大会県予選はこのほど、八幡平、花巻両市で開かれた。気仙勢は、大船渡市の東朋中学校がトーナメント戦を制して初優勝を飾り、来年3月に千葉県で開催予定の全国大会出場権を獲得した。
 大会は、人と人とのふれあいの大切さを体得し、野球を通じて中学生の健全育成と競技力の向上を目指し、グローバルな人間形成に寄与しようと、県KB野球連盟と県中学生野球連盟が主催。県内の中学生野球チームなど12チームが出場し、7イニング制(90分)のトーナメントで優勝を争った。
 2回戦から登場した東朋中は、初戦で宮古西・津軽石中学校連合を2―0で下して勢いに乗ると、準決勝でSKJクラブ(盛岡)を3―0で破り決勝に進出した。
 決勝の相手は、KHTクラブ(宮古)。
 先攻の東朋中は二回、先頭の5番・清水が安打で出塁し、続く6番・熊谷郁の内野ゴロで二塁まで進むと、7番・細谷の適時打で本塁に生還し、先制に成功した。
 続く三回、東朋中は2死から3番・磯谷が四球を選び、二盗を決めてチャンスを広げると、4番・山口が適時打を放ち追加点。五回には、9番・金野、1番・佐々木の連続安打で1死二、三塁とし、磯谷の犠飛で1点を加えると、なおも2死三塁の好機で山口に適時打が飛び出し、4点をリードした。
 しかし六回、先発の熊谷郁が二塁打とボークで三塁に走者を背負うと、外野の失策で1点を献上。七回には、単打と三塁打、ボークで2点を失い、1点差まで詰め寄られたが、最後は見逃し三振で試合を締め、県大会初優勝と全国大会出場権をつかみ取った。
 令和2年度で閉校した赤崎、綾里両中が統合し、3年度に開校した東朋中。全国大会への出場は、全ての部活動を通じて開校後初の快挙となった。
 「全員野球」をスローガンに掲げ、2年生9人、1年生5人の計14人で活動する同校軟式野球部。佐々木結大主将(2年)は「県優勝はうれしい」としながらも、「決勝で3失点した部分を反省しないといけない。全国大会では一つ一つ確実にアウトを重ね、『全員野球』で臨みたい」と気を引き締めた。
 大会結果と東朋中のメンバー次の通り。
 ▽トーナメント2回戦
       宮古西
東朋中2―0           津軽石
 ▽準決勝
       SKJク
東朋中3―0
       ラブ
 ▽決勝
東朋中学校
0110200|4
0000012|3
KHTクラブ
 ※東朋中学校▽団長=戸羽智英▽監督=磯谷幸喜▽コーチ=佐々木伸一、伊藤達希▽スコアラー=佐藤美菜子▽選手=佐々木結大(主将)、熊谷郁海、磯谷瞬、佐野倖希、池田駿、清水琉之介、志田翔琉、金野紘己、村上透埜、池田翔、熊谷莉久、佐野悠希、山口諒介、細谷旺佑