交流施設 遊びにおいで ゆめちゃん拠点オープン エイドタカタが整備・管理(別写真あり)

▲ 川原川公園沿いにオープンした「みんなのゆめちゃんハウス」

 陸前高田市公認キャラクター「たかたのゆめちゃん」の交流施設「みんなのゆめちゃんハウス」は高田町の中心市街地に整備され、12日にオープンした。ゆめちゃんの活動を運営するNPO法人AidTAKATA(エイドタカタ、東勲理事長)がクラウドファンディング(CF)で募った寄付金などを充てて建設。子どもたちとゆめちゃんが触れ合う場などとして活用する。休日を中心に開設する。(高橋 信)


 施設は、市中心部を流れる川原川の公園沿いに整備し、エイドタカタが管理する。同日は現地でオープニングセレモニーが行われ、ゆめちゃんや関係者が完成を祝い合った。
 来賓の戸羽太市長は「この施設にたくさんの人が集まり、にぎわいの場となることを願っている」と喜んだ。
 地元の高田保育所の子どもたちも祝福に駆けつけた。年長児の菅野陸人君(5)は「お父さん、お母さんと来てゆめちゃんと一緒に遊びたい」とはしゃいでいた。
 エイドタカタは子どもたちとの交流や同市のPRなどを目的に、令和2年12月、同施設の建設プロジェクトを立ち上げた。木造平屋建てで、床面積約50平方㍍。総事業費はCFで集まった全国からの寄付金900万円を含む約1600万円。
 ゆめちゃんは市内外でのPR活動などと重ならない限り、開設日に合わせて施設に出向き、市民らと交流する。
 施設では子ども防災教室や全国から招くゆるキャラとの交流会などを開く計画。ゆめちゃんグッズを置き、市と友好協定を結ぶサッカーJ1・川崎フロンターレのグッズも今後販売する予定。厨房を備え、施設内や屋外でコーヒーやカレーライスなどを提供する。
 ゆめちゃんは震災翌年の平成24年1月、陸前高田の子どもたちに夢や幸せを届けようと誕生。令和2年10月に滝沢市で開催されたゆるキャラグランプリファイナルのご当地部門で東北のキャラとしては初となる優勝を飾り、注目を集めた。
 エイドタカタ事務局長で、ゆめちゃんハウス総監督の阿部廣宣さん(61)は「今後、施設を活用して陸前高田市がますます盛り上がるよう、ゆめちゃんと一緒に頑張っていきたい」と決意を込めた。
 開設日は土・日曜日、祝日の午前11時~午後5時で、それ以外にも市内でのイベントなどに合わせて臨時で開く。詳細は今月中に立ち上げる予定の専用ホームページで確認できる。
 問い合わせは、エイドタカタ事務局(メールinfo@yume-chara.com)へ。