輸出入総額は26億円余 10月の貿易概況 前年同期を上回る 大船渡税関支署

 大船渡税関支署(室谷貞行支署長)は、令和4年10月の貿易概況(速報)をまとめた。輸出入総額は26億9678万円となり、前年同期と比べて53・8%の増。輸出、輸入ともに前年同期を上回る金額となった。
 10月の輸出総額は6億6292万円で、前年同期比13・5%の増と2カ月連続のプラスとなった。主要品目の電気機器が好調で、これまで最も金額が多かった紙類・同製品を上回った。
 輸入総額は20億3386万円で、同73・9%の増。バイオマス発電燃料用のヤシ殻等を含む飼料が船繰りの関係で減少したものの、主要品目の石炭・コークス・れん炭が大きく金額を伸ばし、2カ月ぶりに前年同期を上回った。
 外国貿易船の入港(同支署独自集計の暫定値)は5隻(前年同期比1隻減)で、累計は50隻(同7隻増)。
 10月の主要品目は次の通り(品目のカッコ内は仕向地、仕出地、金額のカッコ内は前年同月比)。令和3年10月以降の輸出入額推移は別表。
 【輸出】
 ▽電気機器(中国、インドネシア、シンガポール等)=3億4797万円(31・9%増)▽紙類・同製品(オランダ)=2億7830万円(2・0%減)▽木材・コルク(中国、フィリピン)=2862万円(全増)▽プラスチック(マレーシア、タイ)=643万円(32・9%増)▽その他=161万円
 【輸入】
 ▽石炭・コークス・れん炭(ロシア)=13億8677万円(5・1倍)▽飼料(インドネシア、アメリカ)=5億70万円(38・4%減)▽家具除く木製品・コルク製品(フィリピン)=7918万円(90・1%増)▽非金属鉱物製品(フィリピン、中国)=2364万円(18・5%増)▽その他=4357万円