2022市長選/あす投票 立候補者の訴え(届け出順)
令和4年11月26日付 1面
鈴木 茂行氏(53)無・新
失望を希望に変える
今度こそ、私を選んでほしい。2年半前、市議会議員選挙で落選した時から、私は準備をしてきた。誰も私が当選して、市長をやれると思っていないかもしれない。
しかし、皆さんがどれだけ苦しみ、我慢してきたかを、政治家は知ろうとしなかった。私は知っている。皆さんがどれだけ、必死に耐えてきたか。
私は、準備ができている。2年半前の落選から、やるべきことは分かっている。
皆さんの失望を希望に変える。市民感覚の政治が必要だ。今の政治にノーを突きつけているのは、私しかいない。政治感覚より市民感覚、政治力より行動力が求められている。
諦めるのはまだ早い。もし諦めるなら、私が落選した時か、私がやってもだめな時だ。大船渡の未来は、この選挙からつくられる。鈴木茂行か、鈴木茂行以外にするかの、未来選択選挙だ。
ご自身の考えで、ナイスジャッジをお願いしたい。人から頼まれて投票するとか、昔の選挙はもうやめよう。
私の背景には、多くの困っている人がいる。とにかく、市民感覚の政治で変革していかなければならない。
村上 守弘氏(63)無・新
政治と経済を一体で
わが大船渡を見てみると、復旧・復興は終わり、工事はない。人口は減り、魚はとれなくなっている。だまって見ているわけにいかない。私は民間企業で、いろいろな経験をした。この力で、地域を何とかしたいと、出馬表明した。
全世帯1万4500戸以上を回り、自分の目で見てきた。人口減少に歯止めをかけ、将来世代にバトンタッチをしたい。まずは、子育て支援をしっかりしないといけない。
政治と経済を一体で回せば、必ず未来は開ける。地場産業の発展なくして、地域の発展はない。行政がしっかり後押しして、民間を育てる。
高齢者も、若い人がいれば、安心して生活できる。ここに生まれ、住んで良かったと、そういう大船渡をもう一度、私は原点に返ってつくっていく。
絶対に諦めず、大船渡を前に進める。これまで同級生や若い人たち、知人、友人と一緒に選挙を戦ってきて、バックになる企業もなく、草の根の活動で何とかここまでやってきた。市長となって、しっかりと責任を持って大船渡市を運営し、民間の感覚で経営していきたい。
渕上 清氏(64)無・新
声を聞き施策反映を
市議会議員を経験し、さまざまな思いを持って取り組んできた。次の世代に引き継ぐまちにしていきたい一心で、市長選への意を決した。
「岩手随一の沿岸都市」を目指す。そのことで、岩手全体が良くなる。大船渡港から直結する高規格道路整備は、港湾を活用する上でも必須条件だ。
少子化も、歯止めをかけたい。少しでも子育て環境を優しく、実生活に役立つものにしていきたい。
誰でも、いつでも使える移動手段の確保もやっていく。高齢者の健康にもつながる。防災もしっかりと見直し、誰も取り残すことなく、想定外と言わせない政治を進めたい。
この地域には素晴らしい産物がある。売り先を定め、売り抜くサイクルを回したい。どんな人でも、いろんな商品を売り、積極的に事業に取り組めるよう支援する。
まだ、やれることはある。地域、消防団、青年会議所、商工会議所など、人とのつながりができている。総力をあげて活気倍増。声をよく聞き、施策に反映させるリーダーが必要だ。さまざまな場面を経験した私に、その役を任せてほしい。
鵜浦 昌子氏(67)無・新
女性アイデア活用を
支援を受ける5人の市議会議員とは、毎日切磋琢磨を重ねているほか、後援会の皆さんが支えてくれている。活力ある人たちのおかげで今、選挙戦に臨んでいる。
戸田市政をしっかり継承する。さらに、大船渡第1号の女性市長となって、岩手県のみならず、日本全国を変えていく一つのきっかけとしたい。
活力と産業がなければ、私たちの生活は続かない。一生懸命仕事をして、市が財源を持つことで、子どもや孫たちが学校に通い、未来を担っていく。
海の幸、山の幸がいっぱいある。購買力をつくっているのは女性だ。女性のアイデアを取り入れよう。大船渡から売り込むことは、いくらでも可能。いろいろなアイデアがみんなと一緒に集まれば、できるはずだ。
市長があれやる、これやる、ときれい事を並べても、市民一人一人が、こよなく愛する大船渡を変えていくという意識がなければ、字面を並べるだけで終わる。
楽しくて、笑顔であふれる大船渡にしよう。子どもたちが将来帰ってきたいと思うように、いっぱい〝玉手箱〟を用意しよう。
佐藤 寧氏(55)無・新
誰一人悲しませない
ずっと給食費の無料化を訴えてきた。小さい子どもらの笑顔のために、子育て世代の父母を守るために、強力に支援したい。高齢者は病院や買い物に向かうためにタクシーチケットを利用しているが、チケットの枚数も増やしていく。
市の特産品を、ふるさと納税の返礼品としてさらに利用して納税額を増やし、稼げる大船渡になって財源を確保したい。在宅介護も増えており、その充実のために市もお手伝いしていきたい。
震災後はたくさん仕事があって忙しく、家族が一緒にいて笑いが多かった。今、働く人々は他県まで行かなければいけない状況。そういう中で、国家プロジェクトの誘致も公約にしている。自民党の推薦を受けており、国道107号の抜本改良、ILCの誘致など、向こう30~50年は、飯が食える仕事を、県や国をかけずり回って持ってきたい。
働く皆さんには豊かさを、子どもには輝かしい未来を、お年寄りには安心して暮らせる毎日を──。これを必ず実現してみせる。誰一人悲しむことなく、笑いに包まれる大船渡市のために、一生懸命頑張る。