まちなかに聖夜の演出 JCがイルミネーション設置企画 館の沖公園で25日まで(別写真、動画あり)
令和4年12月13日付 7面

陸前高田市の陸前高田青年会議所(JC、熊谷大樹理事長)は11日、高田町の館の沖公園で「まちなかツリーイルミネーション」の点灯式を開いた。クリスマスにちなんだイルミネーションが東日本大震災を経てかさ上げされた新市街地に設置され、幻想的な雰囲気を演出している。点灯は25日(日)まで。
奇跡の一本松ホール前にある同公園の芝生広場には、高さ約5㍍のツリー型イルミネーションを設置した。サンタクロースの電飾なども置かれ、参加した親子連れや関係者がカウントダウンをして点灯すると、歓声が広がった。
夜のとばりが降りると、イルミネーションは輝きを増し、来場者は写真を撮ったり、静かに眺めたりと思い思いの時間を過ごした。陸前高田市の公式PRキャラクターたかたのゆめちゃんも駆けつけた。
イベントに合わせ、大船渡市のアーティスト・LAWBLOW(ローブロー)やキッズダンス教室のステージが繰り広げられ、寒空の下、熱のこもったパフォーマンスで盛り上げた。
母親と訪れた住田町世田米の千葉詩心さん(世田米小2年)は「とてもきれいだし、楽しい気分になりました」と笑顔。クリスマスの25日が8歳の誕生日といい、「クリスマスは自分にとって2倍楽しみな日。早く来てほしい」と話した。
イベントは本年度、創立50周年を迎えた陸前高田JCの記念事業の一環。クリスマスに合わせたまちなかでの新たなイベントとしての定着、交流の場創出を目指して企画した。
担当した創立50周年特別室の伊東亜希子室長(40)は「これからも続けられるか分からないが、定着への第一歩にはなった。毎年やってくるクリスマスの時期に『JC50周年の時に始まったイベントだったよね』と振り返られるようなイベントとして続けばいい」と期待を述べた。
熊谷理事長(36)は「コロナの影響で閉じこもりがちになっているが、『イルミネーションを見に行こう』と外に出るきっかけになれば。地域の子どもたちに楽しんでもらいたい」と語った。
点灯時間は午後5時~同10時30分。(高橋 信)