「少しでも安く」 明るい年越しを 魚市場に特価品ずらり おおふなと産直海鮮まつり 地元業者中心に〝奮発〟(別写真あり)

▲ 地元業者が手がける水産加工品がずらり

 大船渡市大船渡町の市魚市場内特設会場で18日、第8回「おおふなと産直海鮮まつり」(同実行委員会主催)が開かれた。海産物や正月飾り、物産品などがずらりと並び、あらゆるものが価格高騰の影響を受ける中、少しでも安値で提供しようと地元業者が〝奮発〟。多くの地域住民らが訪れ、活気に包まれた。(佐藤 壮)

 

 実行委員会は、大船渡魚市場買受人組合(及川廣章組合長)の構成業者が中心となって組織。東日本大震災時に寄せられた支援への感謝と水産業再興への願いを込め、平成26年に初めて開催。翌年からは師走恒例のイベントとして定着している。
 休場の魚市場施設を会場とし、イクラやカキ、ホタテ、タコ、マグロなどの水産加工品や正月用品に加え、その場で食べられる軽食など、約30業者が参加。午前8時の開幕前から続々と来訪があり、活気に包まれた。
 食品の多くも価格高騰の影響を受ける中、各業者は特価品を多数用意。マスク越しに出店者と来訪者が、商品を囲んで笑顔で語り合うなど、和やかな雰囲気も広がった。
 出店した吉田商店=大船渡町=の吉田覚二さん(70)は「年越しを明るく過ごしてほしい思いと、電気やガス料金などが値上がっているので、少しでも家計の役に立てればと思っている。きょうはいつも以上に安くしている」と話していた。
 税込み3000円以上の購入者は、抽選会に参加。海産物セットが当たると景気づけの鐘が鳴り響いたほか、末等でもサバやイワシなどの魚が手渡され、長蛇の列ができた。
 この日は好天に恵まれたものの、時折雪が舞い、冬本番の寒さが広がった。豚汁や麺類などの軽食販売も好評を博した。
 駐車場で行われた「祝いもちまき」も盛況。大船渡商工会議所が展開し、来年1月末まで実施している「ふるさと応援便」の利用促進PRも行われた。
 実行委員長も務めた及川組合長(66)は「昨年並みに来ていただいたし、各業者も品ぞろえを頑張った。来年に向けた景気づけにもなったのではないか」と手応えを感じていた様子だった。