たかた旅トク 3月21日まで延長 市のキャンペーン 宿泊料4000円引き クーポン2000円分も交付

▲ 宿泊代金を割り引く「たかた旅トク」の実施期間を延長

 陸前高田市は、市内での宿泊代金を1泊当たり一律4000円割り引く独自のキャンペーン「たかた旅トク」について、2月26日(日)までとしていた期限を3月21日(火・祝)まで延長する。宿泊者には割引サービスのほか、飲食店や土産店などで利用できる地域クーポン券2000円分を配る。期間を延ばして新型コロナウイルス禍の影響を受ける宿泊業者の支援などにつなげていく。(高橋 信)

 

 キャンペーンは、昨年11月3日から実施している。延長後も仕組みは現行のままで、割引は1泊の宿泊代金6000円以上から適用する。
 対象となる宿泊施設は12のホテル、旅館、民宿。宿泊客の居住地を問わず、1回の旅行につき同じ施設で7連泊まで割り引きを適用する。県の宿泊割と併用できる。
 地域クーポン券は宿泊代金の金額を問わず、宿泊客に一律2000円分を配る。連泊の場合も配布は1回限りで、チェックイン時の受け取りとなる。宿泊客に交付している市観光物産協会(木村昌之会長)の観光周遊パスポート「高田旅パス」事業と連動させ、クーポン券は旅パスの加盟店舗・施設で使える。
 事業費は当初約3200万円だったが、期間延長に伴い約1600万円を増額し、合計約4800万円。市観光物産協会に業務を委託する。
 市は新型ウイルス感染拡大で落ち込んだ観光・宿泊需要の回復を目的に、令和3年度から独自の宿泊割引キャンペーンを期間限定で行っている。
 3年度は一昨年11月から昨年3月まで実施。合計3467泊分の利用があり、クーポン券(1枚1000円分)は7062枚を交付した。
 本年度は第1弾として7~8月に行い、利用は1940泊分、クーポン券交付数は5485枚。第2弾の今回は夏よりも期間を延ばし、閑散期である冬季の集客を狙う。
 市観光交流課観光係の熊谷剛係長は「キャンペーン期間中にぜひ陸前高田の宿を利用してもらい、良さを体感してほしい。クーポン券を活用し、市街地の周遊などにもつなげたい」と話す。
 たかた旅トクの割引額は別掲。施設によって対象にならないプランが一部あり、事前に各施設で確認を。事業に関する問い合わせは、同協会(℡54・5011)へ。
 対象となる宿泊施設は次の通り。
 ▽宿泊施設=鈴木旅館、ペンション福田、アイルームボンマックス高田、玉乃湯、大舟旅館、民宿むさし、ホテル三陽、キャピタルホテル1000、民宿沼田屋、民宿吉田、アイルーム陸前高田、民宿志田