間近で笑顔交わして 赤ちゃんふれあい体験学習 東高生は3年ぶり(別写真あり)

▲ 赤ちゃんと交流を深める大船渡東高生

 大船渡市による大船渡東高校生を対象とした「赤ちゃんふれあい体験学習」は6日、盛町の市保健センターなどで開かれた。東高生の参加は3年ぶり。生徒たちは人形を用いた演習に加え、乳児健康相談に訪れた赤ちゃんとマスク越しに笑顔を交わし、保育や子育てのやりがいに触れた。
 高校生が乳児とのふれあいを体験することで育児への関心や母性・父性の養成を図るとともに、将来の妊娠・出産に向けて高校生自身の健康維持・増進の意識を高めてもらおうと実施。新型コロナウイルスの影響で2年度と3年度は見合わせていたが、本年度から再開し、昨年8月の大船渡高生に続く体験となった。
 参加したのは情報処理科と食物文化科の1、2年生計8人。前半は事前学習に臨み、乳児の発育・発達、保育上の注意点を確認。人形を用いて、首が据わっていない乳児の抱き方やおむつ交換、衣服の着脱などの演習も行った。
 同センターでは7カ月児健康相談が行われ、後半の体験学習では発達チェックなどの様子を間近で見学。かわいらしい赤ちゃんを見つめて子どもにかかわる職業への関心を高めたほか、父母のそばに寄り添うことで子育てへの思いも膨らませた。
 参加した食物文化科1年の鈴木花菜さんは「笑顔で接することを心がけた。職員だけでなく、赤ちゃんにストレスをかけずに着替えをするお母さんの動きもすごいと思った」と話していた。
 同日は乳児に関する学習・体験に加え、将来の妊娠・子育てを考えながら自らの生活や健康に向き合う「プレコンセプションケア」の大切さについても、市職員から解説を受けた。