4年ぶり〝大船渡路〟に活気 新春四大マラソン大会 コロナ禍など乗り越え復活 約1100人が健脚競う
令和5年1月10日付 6面

大船渡市市制施行70周年記念大船渡新春四大マラソン大会(同実行委、岩手陸上競技協会主催)は8日、盛町の市民体育館前を発着点とするコースで開かれた。道路工事や新型コロナウイルスの影響を乗り越え、平成31年1月の前回大会から4年ぶりの開催。県内外の出場ランナーらが、久しぶりの〝大船渡路〟を駆け抜け、コロナ禍にあえぐ地域に活気をもたらした。(菅野弘大)

沿道からは多くの応援と拍手があふれた
昭和27年から約70年続く年明け恒例の大会。令和2年は道路工事でコースが使用できず、3、4年は新型ウイルスの影響で3年連続の中止となっていたが、今回4年ぶりに復活。「10マイルロードレース県大会」「10㌔・5㌔ロードレース県大会」「県南地区駅伝競走大会」「県南地区中学校対抗駅伝競走大会」の4大会を併催した。
ウイルス感染防止の観点から開始式などは実施せず、当日は一般男子10マイル(16・094㌔)ロードレースを皮切りに、今大会から新設された高校女子5㌔ロードレースを含む計7種目を展開。個人、駅伝各種目に約1100人が出場した。
早朝から冷え込み、開始前には路面凍結なども見られたが、暖かな陽光が差し込み絶好のマラソン日和となった同日。選手らは、スタートの号砲とともに一斉にコースへと駆け出し、汗を拭いながら懸命にゴールを目指した。沿道に詰めかけた観客らも、応援で選手らの走りを後押しした。
このうち、一般男子駅伝では、一関市のBEERMANが9連覇を達成。アンカーを務めた大橋真弥選手(29)=宮城県石巻市=は、個人で一般男子10マイルも制し、「久しぶりに開催された大会で優勝できてうれしい。応援の声が温かく、走っていてとても楽しかった。この数年で大船渡のまち並みも変わったように感じる。また次の大会にも出場したい」と意欲を見せた。
地元から高校男子10㌔ロードレースに出場した佐藤佑紀選手(大船渡高3年)は「いつもトラックを走っていたので、沿道からの声援が走る力になった。他校の選手たちとも一緒に競い合うことができ、自分ももっと頑張ろうと思えた」と話していた。
大会結果は後日掲載。