大学入学共通テスト始まる 大船渡高では200人余り受験
令和5年1月15日付 1面

大学の一般入試の皮切りとなる「大学入学共通テスト」が14日、全国一斉に始まった。令和3年に大学入試センター試験から切り替わっており、「大学入学共通テスト」としては今年で3回目。東日本大震災後から臨時試験会場となっている大船渡高校では、気仙を中心とした志願者200人余りが、志望大学合格に向けてこれまでの学習成果を発揮しながら試験に挑んでいる。
大学入学共通テストは、およそ30年続いた大学入試センター試験に代わり、令和3年1月に初めて実施された。
独立行政法人大学入試センターは、このほど志願者数を発表。それによると、本年度の志願者は全国で計51万2581人(前年比1万7786人減)。このうち、今春高校を卒業予定の現役生は43万6873人(同1万2496人減)と減少しているが、現役志願率は過去最高となった前年度と同じ45・1%となっている。
本県の志願者数は4406人(同228人減)。試験は、平成24年度以降に臨時会場となっている大船渡高をはじめ、県内7会場で実施。
初日は午前9時30分から始まり、地理歴史・公民、国語、外国語のテストが午後6時すぎまで行われた。公共交通機関の乱れもなく、受験生は余裕を持って会場入り。緊張感が漂う会場で、試験監督から注意事項などの説明を受けたあと、開始の合図とともに鉛筆をとり、一問一問に向き合っていた。
2日目の15日は、午前9時30分から理科①、数学①・②、理科②を行い、午後5時50分に終了する。
得点調整は、地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」、公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」、理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」で、平均点に20点以上の差が出た場合に実施。ただし、受験者数が1万人を切った科目は対象外となる。得点調整の実施の有無については、今月20日(金)の発表を予定している。
受験者数、平均点、最高点、最低点、標準偏差などの中間発表は同18日(水)、最終発表は2月6日(月)の予定。