「JAタウン」に30商品 三陸けせん希望ストリート協議会 ネット販売を後押し 送料無料サービスも

▲ 参加事業所の商品を紹介する「JAサイト」内の「JAおおふなと」ショップ

 三陸けせん希望ストリート連絡協議会(会長・米谷春夫大船渡商工会議所会頭、169会員)は、会員事業所のインターネットによる販路開拓に結びつけようと、全国農業協同組合連合会が運営するECサイトの「JAタウン」へのサポート事業を始めた。支援を生かし、同タウン内にある「JAおおふなと」に気仙3市町の計30事業者が出品。28日(火)まで、先着600件の送料は無料となる。
 同協議会は、商工会議所などが主催する商談会や見本市、物産展などに出展参加し、地域資源を活用した「けせんブランド」の販路拡大と合わせて東日本大震災後の販路を復旧し、被災企業のなりわい再生と経済振興につなげようと平成25年12月に設置。気仙3市町の農水産加工、商工観光物産団体などで構成している。
 コロナ禍で小規模事業者は販路縮小、販売機会の損失で苦境にあえぐ中、本年度は、全国的に拡大傾向にある「通販」「オンラインを活用した販売」への参入を支える取り組みを展開。JAおおふなとの協力を得て、全国のJAから産地直送で農産物や食品などを購入できるJAタウンへの出品を受け付けた。
 気仙3市町の30事業者が参加し、それぞれ3000円以上の1商品を出品。果物や菓子類に加え、アワビやウニ、ワカメなどの海産物を生かした商品も多く、詰め合わせでも工夫が光る。
 1日からスタートし、現在は気仙両市の23事業者の商品を紹介。住田町の7事業者は7日(火)から出品となる。
 JAサイトは品ぞろえに加え、事業者側にとっては受注後に商品を発送するまでの事務手続きが比較的簡単といった特徴がある。今回参加する半数以上の事業者は、初めてインターネットの通信販売に参加するという。
 同協議会では出品を機に、SNSを生かして独自発信するなど、インターネットを生かした事業所ごとのPR拡大にも期待を寄せる。「注文を受け、商品が売れる流れを経験してもらうことで、今後の拡大につながれば」としている。
 送料無料キャンペーンを紹介する大船渡商議所ホームページのQRコードは別掲。