多種多様の美で歓迎 つばきまつり開幕 椿館で3月21日まで(別写真あり)

▲ 初日から幅広い世代の市民らが来訪

 大船渡市末崎町の世界の椿館・碁石で5日、市制施行70周年記念事業第26回三陸・大船渡つばきまつりが開幕した。約600種700本が管理されている館内はすでに半数以上が開花を迎えており、家族連れや団体客が続々と訪れ、多種多様な美しさや関連企画を楽しんだ。まつりは3月21日(火・祝)まで開かれる。
 市や市農協、市花き研究会、大船渡ツバキ協会などで構成する実行委員会(委員長・渕上清市長)が主催。開花時期に合わせて「椿の里・大船渡」のPRと花きの生産振興、交流促進を図ろうと毎年この時期に開催している。
 今年は、例年よりも開花のペースが早いという。椿館スタッフが館全体を巡る楽しさを満喫してもらおうと、丹念に管理を重ね、まつりの華やかさを仕上げた。
 スタッフの梅澤大さん(47)は「この1週間は、自分たちも驚くほど開花が進んだ。さまざまな花を撮影してもらえるように、新しい〝道〟も設けるなど、昨年とは違った楽しさがあると思う」と話す。
 午前から、家族連れをはじめ幅広い世代の住民らが来場し、大型バスで訪れた団体客も目立った。色や模様、香り、花数など、多種多様な魅力と美しさに見入っていた。
 会場では、毎年人気を集める椿クレープ販売や郷土菓子、関連グッズの出店も。館内に隠れているおおふなトンを探す企画や大船渡つばき娘・おおふなトンによる歓迎、子ども向け貸衣装、記念写真スポットも好評を博した。
 家族や親戚とともに訪れた猪川小5年の佐々木乃愛さんは「知らないツバキが多くあってびっくりした。椿クレープが買えてよかったし、おいしかった」と話し、笑顔を見せていた。
 本年度も新型コロナウイルスの感染防止を優先し「静かにツバキを楽しむ」催事を中心とする一方、日曜日を中心に工夫をこらした企画を用意。今月12日(日)は「椿ゆべし」の振る舞いや館内ガイドなどが行われる。
 開催時間は午前9時~午後5時。入館料は一般・高校生500円、小・中学生300円。同8日(水)は「つばきの日」として、市民は免許証などの提示で入館料が無料となる。
 まつりに関する問い合わせは、実行委事務局(市役所農林課内、℡27・3111)へ。