朗希投手へ気仙からエール 応援旗への寄せ書き開始 WBC出場に合わせて 大船渡市民体育館とアバッセで

▲ 大船渡市民体育館に設けられた寄せ書きコーナー

 3月に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出された千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(21)=陸前高田市出身、大船渡高出=を応援しようと、大船渡市盛町の市民体育館と陸前高田市高田町のアバッセたかたで17日から、応援旗への寄せ書き受け付けが本格化した。訪れた市民らは世界一への期待を込めながらペンを握り、メッセージを記入。少なくとも今月末まで広く受け付ける。(佐藤 壮)

アバッセたかたでも続々とエールが書き込まれた

 この取り組みでは、大船渡市などが昨年度立ち上げた「大船渡アスリート応援団」と陸前高田市の「佐々木朗希選手を応援する会」が連携。古里から活躍を後押ししようと準備を進めてきた。
 市民体育館では正面入り口付近に記入コーナーを設けた。17日は午前から利用する市民らが続々と訪れ、世界舞台での飛躍に期待を膨らませながら記入。白地の応援旗には早速「ファイト」「世界へ輝け14番」といったメッセージが寄せられた。
 アバッセでも「最強投手陣で世界に衝撃を与えて」「世界一奪還へ活躍を期待してます。楽しんで」などと書き込まれ、エールによって旗全体が彩りを増している。
 大船渡アスリート応援団の事務局を担当する市生涯学習課の富山智門主任は「応援で少しでも後押しできれば。皆さんのメッセージ一つ一つが、必ず力になるはず」と呼びかける。
 応援旗は一般的な国旗・市旗と同じ縦90㌢、横135㌢で、6枚作成。今後も市民体育館とアバッセに1枚ずつ置き、市民らの記入を受け付ける。
 残りは佐々木投手の母校である猪川小、大船渡一中、大船渡高校の各児童・生徒に書いてもらい、首都圏さんりく大船渡人会事務局に送る。陸前高田市内の野球スポ少にも1枚を順次回してエールを集め、さらに高田第一中と高田東中の野球部にも呼びかける。
 開幕前に本人に送付するよう調整を進めているが、難しい場合は登板日に合わせたパブリックビューイングで掲げる。会場は大船渡市内は市民体育館や盛町のカメリアホール、陸前高田市は高田町のコミュニティホールを検討している。
 同応援団公式ツイッターでも、メッセージを募集。フォローしてハッシュタグ「#全力応援大船渡」「#がんばれ朗希」とつけ、動画や写真、メッセージを投稿する。
 WBCで侍ジャパンが入る1次ラウンド・プールBの初戦・中国戦は3月9日(木)に行われる。10日(金)は韓国戦、11日(土)はチェコ戦、12日(日)はオーストラリアと対戦。試合会場はいずれも東京ドームで、午後7時から。
 5チーム中2位以上で1次ラウンド突破となり、東京ドームで16日(木)午後7時から準々決勝。準決勝は21日(火)、決勝は22日(水)で、いずれも日本時間午前8時から米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークが舞台となる。
 侍ジャパンは、3大会ぶり3度目の優勝を目指す。佐々木投手の背番号は14で、17日から宮崎県で代表合宿が始まった。先発陣の一角として期待が集まる。