北限のゆず 本年度収量5・37㌧ 過去最高の前年度から半減 目標の5㌧台はクリア
令和5年2月18日付 6面
栽培講習会などで安定生産へ
陸前高田市の北限のゆず研究会(佐々木隆志会長)は、ブランド化を目指す北限のゆずの本年度収量実績をまとめた。収量は5・37㌧で、過去最高となった令和3年度(10・53㌧)から半減したが、目標の5㌧をクリアした。既存樹は不作の木が目立ったものの、東日本大震災後に植えた「新植樹」の成木は前年度よりも豊作となった。同会は栽培講習会を開催するなどして収量増、安定生産を目指す。(高橋 信)
本年度は昨年11〜12月に収穫。11月は、「ゆず狩りサポーター」として市内外のボランティアによる収穫体験も実施した。
同会によると、ユズは隔年結果の果実で、基本的に豊作の表年と不作の裏年を交互に繰り返すという。本年度は3年度に大豊作となった影響で、不作の木が多かった。
各家庭などにある既存樹の収量は1・91㌧で、前年度比5・63㌧減。一方で、新植樹は前年度よりも良好に実がなり、収量は3・47㌧と、前年度を0・48㌧上回った。これにより、年度当初掲げた目標の5㌧を超えた。
200年以上前から栽培され、生産地の北限とされる気仙産のユズ。研究会は陸前高田市内の農家や障害者支援施設などで構成し、県内外の物産イベントに出店するなどしてPRに取り組んでいる。
平成24年以降の年間収量は1・76㌧~10・53㌧。大手酒類製造メーカーからも引き合いがあり、人気はあるが、高齢化などを背景に栽培管理が行き届かない木が目立ち、安定生産が大きな課題となっている。
同会は令和12年までに年間30㌧達成を目指している。本年度は計画的に増産するための基礎データとしようと、気仙両市での園地調査に乗り出し、年度内に調査結果をまとめる。
今月25日(土)には恒例行事の「北限のゆずを楽しむ会」を開催。3月8日(水)は栽培講習会を開き、せん定の実演などを行う。北限のゆずに親しむ場を提供しようとコミュニティー農園開設も見据える。
佐々木会長(63)は「比較的丁寧に管理している新植樹の木は順調に収穫でき、良かった。年ごとの収量のばらつきを少なくし、かつ収量を着実に増やしていきたい。高齢化が進み、人が足りない厳しい現状があるが、力を合わせて特産化を目指していく」と見据える。
年間の収量実績は別掲の通り。







