流通総額2・1億円分に プレミアム付商品券第2弾 燃油関係の消費割合高く
令和5年2月21日付 1面
大船渡市が新型コロナウイルス対策の独自支援策として発行した第2弾のプレミアム付商品券は、今月12日までに発行数の89・3%に当たる3万347セットが販売された。1セット7000円分の商品券を5000円で購入でき、2億1243万円分が流通。2月上旬時点の換金状況は1億250万円分で、冬期販売や燃料費高騰を反映してガス・ガソリン・石油販売の利用割合が高い。商品券の利用期間は3月5日(日)までで、市や大船渡商工会議所では忘れずに利用するよう呼びかけている。(佐藤 壮)
消費利用3月5日まで
商品券事業はコロナ禍におけるエネルギー・食料品価格などの物価高騰による事業者や市民生活への影響を緩和し、地域消費の下支えを図る施策で、昨年春以来の第2弾。1セット7000円分の商品券を5000円で販売し、3万4000セットを発行した。
前回と同様、専用券(500円券7枚)は約450店舗で利用でき、プレミアム率は第1弾と同じ40%。共通券(同)はスーパーマーケットなど約20店舗が加わる。商品券販売時に、市内の取扱加盟店の一覧表を配布した。
昨年12月23日から、市内の商業施設や郵便局で販売。1人1セットが上限で、市広報の切り取り式購入整理券と、現金との引き替えで対応した。
市によると、1月15日までの販売数は1万3163セット。追加販売は、最初の購入者を対象に実施し、購入整理券に記入していたセット数に対応したところ、販売数は1万7184セットに上った。発行数の約9割にあたる3万セットを超えるなどしたため、再度の追加販売は行わない。
一方、事業を受託している商議所がまとめた各店舗・事業者の換金状況を見ると、2月上旬で計1億250万円。商議所は先月下旬以降、10日ごとに集計しているが、先月中旬と下旬は2000万円台で推移し、今月上旬は4000万円を超えた。
1月末時点の業種別状況では、専用券で最も多いのは「ガス・ガソリン・石油製品」で29・4%。第1弾時よりも6・9ポイント上昇しており、灯油などの需要が高まる時期であったことや、燃料価格の上昇が反映されたとみられる。
この他は「食料品・酒・菓子・コンビニ」が24・7%、「飲食・弁当・仕出し」が15・9%、「大型店(サン・リア内のテナント店)」が5・4%、「理・美容」が5・2%と続いた。
一方、共通券は74・2%が大型店で利用された。商議所が通常販売している地域商品券も、本年度は大型店利用が7割を超えている。第2弾は第1弾よりも共通券の割合を増やした一方、これまで通り専用券も確保したことで、飲食店をはじめ小規模事業所の消費利用が進んだ。
市は昨年秋から冬にかけ、宿泊回復事業の「泊まってHappy!大作戦」を行い、宿泊料金から最大4000円の割り引きに加え、市内飲食店や商店で使えるクーポン券1000円分を交付。換金総額は952万円で、業種別では「食料品・酒・菓子・コンビニ」が54・9%、「飲食・弁当・仕出し」が26・1%、「ガス・ガソリン・石油製品」は8・4%だった。
プレミアム付商品券に関する問い合わせは、同商議所(℡26・2141)へ。






