カエデ樹液をサイダーに 五葉地域づくり委 未利用資源活用へ採取

▲ イタヤカエデの木にタンクを設置する参加者ら

 住田町五葉地区の地域協働組織・五葉地域づくり委員会(藤井洋治会長)は26日、同町内の一般県道上有住日頃市線(通称・六郎峠)沿いの町有地でイタヤカエデの樹液採取を行った。地域の未利用資源の活用を図ろうとの取り組みで、住民らが採取用のタンクを設置。回収した樹液は、「メープルサイダー」にする予定。
 同委員会は、町が進める「小さな拠点づくり」の一環で、平成29年度から活動を本格化。地区内で増えつつある遊休農地の活用を進めようと、サツマイモの栽培やウメの植樹を行い、これまでにもジャムなどの開発を進めてきた。住民からも高評価を得ており、地域内で開かれる産直市で販売している。
 カエデの樹液採取も、地域内の資源活用の一環。同委員会では昨年も樹液を採取し、町外の酒造会社に持ち込んで「メープルサイダー」を製作した。
 カエデの樹液は、1本の木から20〜30㍑程度の採取が見込まれる。ドリルを使って幹に深さ3㌢ほどの穴を開け、ホースとポリタンクをつないで放置することで少しずつ樹液がたまっていくが、穴は自然にふさがるため木へのダメージも少なく、「持続可能」な取り組みにもつながる。
 今回は、大船渡市日頃市町と住田町上有住を結ぶ六郎峠の町有地内での採取を企画。地域住民ら10人余りが参加し、住田食材研究会メンバーが協力した。
 参加者は、沢沿いにあるイタヤカエデの木に穴を開け、次々とタンクを設置。この日用意したのは20㍑タンク約20個。採取にはおおむね1週間を要し、早ければ2~3日で樹液がたまるという。3月上旬に回収作業を予定している。
 目標は200㍑で、回収した樹液は町外の酒造会社に持ち込んで「メープルサイダー」を製造する予定。このほか、大量に回収できた場合にはメープルシロップ作りにも取り組む考え。
 藤井会長は「ゆくゆくは多くの地域住民にも樹液の採取を体験してほしいと考えている。関心を高めてもらって、アイデアをいただきながら商品化につなげたい」と話していた。