朗希投手へ無限のエール メッセージ入り応援旗集結 WBC出場に向け 登板日に気仙両市でパブリックビューイング(別写真あり)
令和5年3月7日付 1面

8日(水)に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出された千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(21)=陸前高田市出身、大船渡高出=の活躍を願い、応援ムードが高まっている。気仙各地で応援旗への寄せ書きを受け付けたところ、関係者も驚くほどの数のメッセージが寄せられた。11日(土)の先発登板が予想される中、気仙両市ではパブリックビューイングの準備が進められている。(佐藤 壮)
応援旗の寄せ書きは、大船渡市などが昨年度立ち上げた「大船渡アスリート応援団」と陸前高田市の「佐々木朗希選手を応援する会」が連携して実施。一般的な国旗・市旗と同じ縦90㌢、横135㌢の応援旗を8枚作成し、先月中旬から下旬にかけて大船渡市民体育館とアバッセたかたに置き、メッセージを受け付けた。
佐々木投手の母校である猪川小、大船渡一中、大船渡高校の各児童生徒に加え、陸前高田市内の野球スポ少、高田第一中と高田東中の野球部にも呼びかけた。当初、応援旗は6枚制作したが、想定を超えるメッセージが寄せられたことから2枚追加したほか、日本国旗も用意した。
大船渡市役所には6日、寄せ書きを終えた応援旗6枚と日本国旗2枚が集まった。残る応援旗2枚のうち1枚は大船渡一中で寄せ書きをして7日に市役所に届けられるほか、残る1枚は首都圏さんりく大船渡人会が、イベントで活用する。
「夢をありがとう」「目指せ世界ナンバーワン」など、古里・気仙などからの心温まるメッセージがあふれる。アスリート応援団の事務局がある市協働まちづくり部の新沼徹部長は「佐々木投手が古里を大事にしている表れでもあると思う」と話す。
4日の壮行試合に先発した佐々木投手は、日本選手最速に並ぶ球速165㌔をマーク。3回1安打無失点に抑え、先発陣の一角として期待がさらに高まった。
WBCで侍ジャパンが入る1次ラウンド・プールBの初戦・中国戦は9日(木)に行われる。10日(金)は韓国戦、11日はチェコ戦、12日(日)はオーストラリア戦と続く。試合会場はいずれも東京ドームで、午後7時から。
11日の先発登板が有力視される中、両団体ではパブリックビューイングの準備を進める。大船渡市ではリアスホールのマルチスペースを午後6時30分に開場し、上限150人。陸前高田市ではコミュニティホールのシンガポールホールを同6時に開場し、上限250人を受け入れる。
両会場で応援旗を掲げるほか、協賛するさいとう製菓㈱や両団体が、応援用のスティックバルーンを用意。事前申し込みは不要で誰でも参加できるが、中学生以下は保護者同伴。
同応援団では「現時点で登板が有力視されている日程で設定した。登板しなかった場合は、別日程で実施する。試合途中での降板後も、パブリックビューイングは継続する」としている。