輸送や物資拠点充実へ 市と南東北福山通運 災害時協力の協定締結
令和5年3月15日付 1面
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▲ 協定書を手にする小林代表取締役㊧と渕上市長
大船渡市は13日、運送事業を展開する宮城県仙台市の南東北福山通運㈱(小林哲平代表取締役)と、災害時における物資輸送や運営などの協力に関する協定締結を結んだ。迅速な緊急輸送や物資拠点施設運営などの必要性を確認しながら、今後の連携充実を誓い合った。
締結式は市役所で開かれ、小林代表取締役と畠山義則気仙沼営業所長が訪問。市側では、渕上清市長らが対応した。それぞれ協定書に署名、押印した。
渕上市長は、東日本大震災時に8700人が避難生活を強いられた状況に触れながら「大災害への備えに万全を尽くしたい」とあいさつ。小林代表取締役は「気仙沼からの配送だけでなく、東北6県の店舗と連携しながら迅速に対応したい」と述べた。
協定では▽防災備蓄品の避難所への配送▽物資拠点施設の運営補助、避難所等への物資配送▽他自治体への救援物資の配送▽災害時における資機材の提供▽物資輸送拠点、避難所等の運営支援──などに関する事項を定めた。
同社は、物流事業で全国約400事業所を展開する福山通運㈱のグループ会社。市近隣では、釜石市や気仙沼市に営業所がある。
グループでは、災害時などの物資輸送を中心に支援活動を行っており、営業所などがある近隣自治体との協定締結に向けた取り組みが広がる。県内ではすでに、盛岡市と久慈市で結んでいる。