触れ合いの輪 広げる にほんご交流カフェ 4月開設控えプレイベント
令和5年3月28日付 1面

外国人と市民らが触れ合う「にほんご交流カフェ」の開設を4月に予定している、大船渡市国際交流協会(熊谷良平会長)と同市のNPO法人おはなしころりん(江刺由紀子理事長)は26日、同市大船渡町のおおふなぽーとでプレイベントを開いた。市民や市内在住の外国人らが集まり、和やかな雰囲気の中で交流の輪を広げた。
同市では約300人の外国人が生活。にほんごカフェの開設は、市民らとの交流も通して生活上必要な日本語や地域の情報、文化などを学んでもらう場にしようとの狙い。
コミュニケーションのきっかけづくりに悩む人もいる中、市国際交流協会とおはなしころりんが主体となって開設準備を進めてきた。これまでに市民ボランティアとしての参加希望者を対象とした「日本語サポーター」の研修会を開くなどしたうえで、4月9日(日)のスタートを決めた。
プレイベントには、イギリス、中国、フィリピン、ベトナム出身者とサポーター役の市民ら合わせて37人が参加。おはなしころりんの江刺理事長を進行役として、グループに分かれて自己紹介やテーマなしの「おしゃべり」、じゃんけんゲームなどを行った。
参加者たちは会話だけでなくスマートフォンも使うなどしながら、それぞれの国について紹介したり、出身地や大船渡での暮らしぶりを語り合ったりしながら、親睦を深め合った。
フィリピン出身の菅原エルバさんは「いろいろな国の人と話ができて、ものすごく楽しい時間になり、参加してよかった。4月からも来てみたい」と話していた。
にほんごカフェは4月9日以降、毎月第2日曜日と第4水曜日におおふなぽーと2階多目的室で開く。時間は日曜日が午後2時~同3時、水曜日が同7時~同8時。対象は大船渡市や近隣市町で暮らす外国人。参加費は無料で「自由に集まってほしい」と呼びかけている。
問い合わせは、市国際交流協会事務局(三浦さん、℡090・1063・8670)まで。