陸前高田市議選/ 8月27日告示 9月3日投票 住田町議選/9月19日告示 9月24日投票
令和5年4月5日付 1面
両市町選管が日程決める
任期満了に伴う陸前高田市議選(定数18)と住田町議選(定数12)の日程が決まった。両市町の選挙管理委員会が4日、それぞれ定例会を開き、陸前高田市議選は8月27日(日)告示、9月3日投票(日)、住田町議選は9月19日(火)告示、同24日投票(日)とすることを決定。陸前高田市議選は議員定数を「16」に減らして迎える初の選挙で、住田町議選は12年ぶりの競争選になるかが最大の焦点となる。今後、改選に向けた動きが活発化していくとみられる。
定数2減の「16」に
──陸前高田市議選
陸前高田市議選の投票は知事選、県議選と同じ日に行われ、即日開票される。
現職議員を町別にみると、高田、広田が3人ずつ、気仙、小友、米崎、矢作、竹駒、横田がいずれも2人ずつ。党派別では自民、共産各3人、無所属12人となっている。
このうち、畠山恵美子氏(52)=横田町=が、県議選大船渡・陸前高田選挙区(定数2)に、無所属で立候補する予定。
議員定数に関しては、議長の諮問組織である諸課題調査検討委が一昨年2月から検討。近隣の市議会や全国の状況などを参考に「2削減の16とすることが妥当」と結論づけ、昨年3月、議長に答申した。
市議会は昨年10月、市内全11地区で開催した議会報告会で、定数2減の考えを市民に説明したうえ、12月定例会で定数削減に関する条例改正案を賛成多数で可決。次期選挙から適用されることとなった。
議会事務局によると、議員定数は平成11年4月から22、19年4月から20と推移し、23年9月から現行の18。陸前高田市を含む人口1万5000人〜2万人の全国16都市の議員定数は平均15となっている。
市議選は昭和30年の市制施行から数えて、通算18回目。東日本大震災以降は4回目となる。
現職議員の任期は9月10日まで。3月1日現在の有権者数は1万5850人(男7647人、女8203人)で、前回の選挙当日有権者数より679人少ない。
12年ぶり競争選なるか
──住田町議選
住田町議選は4年前、8年前とも無投票に終わっており、12年ぶりの競争選となるかも注目されるが、「定数に届くか」という懸念の声も聞かれる。
町議選は、9月30日(土)の任期満了に伴うもので、昭和30年の町制施行から通算18回目。東日本大震災以降の前々回、前回も、統一地方選後の9月下旬に告示・投開票の日程で行われた。
前回選は、現職12人のうち11人と、新人1人が立候補し2期連続で無投票に終わった。
告示まで半年余りの期間があり、現時点で新人出馬の動きは表面化していない。現職は12人のうち1人が勇退の意向を、1人が出馬する考えを示しているが、残り10人は出馬見通し、または検討中となっている。
2連続の無投票で「なり手不足」が深刻化する中、定数見直しが必要だとの声は町内でも少なからずある。町議会では今月から住民との懇談会を開催していく予定で、その中で各地域住民からは定数の見直しについて意見も挙がることが予想されるが、選挙までのスケジュールを考えると次期選挙では定数は削減せず、現状を維持するものとみられる。
ただ、公職選挙法では市町村の議会で欠員が定員の6分の1を上回った場合、欠員を補うための再選挙を行うことになっており、現状を維持していくためには幅広い住民の参画促進も必要で、議会への関心を高めるための現職議員それぞれの努力が不可欠だ。
町選管では、8月中旬から下旬の間に立候補予定者説明会を開催する予定。
今月4日現在、同町の有権者数は4332人(男2116人、女2216人)。前回選告示日前日と比べ、468人少ない。