〝夜桜〟楽しんで 猪川町大野の千葉さん 独自にライトアップ

▲ 猪川町大野地内でサクラのライトアップが行われている(5日夜)

 大船渡市猪川町大野の千葉永治さん(72)は4日から、自身が所有する畑にあるサクラの木のライトアップを始めた。〝夜桜〟を楽しめるスポットを作った千葉さんが「小さな集落にも明るい光を」と活気ある話題を届けている。
 市街地から山手に車を走らせた場所にある大野地区。23世帯が生活を送るこの場所には、樹齢100年前後といわれる大きな「一本桜」が〝鎮座〟しており、地域のシンボルとして住民らから愛されている。
 千葉さんが所有、管理する土地には、この一本桜の種子が発芽して成長したと思われるサクラが複数存在。ライトアップは、見ごろを迎えたサクラを見て思いついたという。
 日中に太陽光パネルから蓄電池に電気をため、その電力でサクラをライトアップ。5日夜も、山々に囲まれ闇に包まれた集落の中で、美しく花を広げる姿を際立たせていた。
 日没後に点灯しており、午後8時ごろには終了する。雨が降っている日は行わない。
 千葉さんは「見たい方はご自由にどうぞ」と呼びかけている。