バレーボール教室引き継ぐ 活動終了のNPO法人に代わって 市協会

▲ 体づくりを基本とする教室。本年度初回は小学生が元気に体を動かした

総合型りくぜんたかたが実施していた教室(令和2年)

 スポーツ振興のバトンしっかり──。陸前高田市バレーボール協会(戸羽太一会長)は、3月末に活動を終えた同市のNPO法人・総合型りくぜんたかたが手掛けていた小中学生向けのバレーボール教室を引き継ぎ、指導に当たっている。バレーボールが盛んな同市のスポーツ文化を次世代につなげようと、子どもたちから好評だった週に1度の教室を続けていく。(高橋 信)

 

小中学生に競技の魅力伝える

 

 初回は6日、高田町の夢アリーナたかたで開かれた。教室名の「りくぜんたかたバレー塾」も継承し、市内外の小学生13人と中学生13人が協会役員から指導を受けた。
 小学生の練習では、大縄跳びや立ち幅跳びなど体を動かす基礎トレーニングをこなしたあと、ボールを使ってレシーブ練習を重ねた。
 今年2月から参加している大船渡市・末崎小の菅野千佳さん(6年)は「バレーが好きで、小学生のうちに習いたくて参加している。バレー塾がなくなるかもしれないと聞いていたので、教室が続いてすごくうれしい。もっと上手になれるよう頑張る」と汗をぬぐった。
 教室では、高田高校女子バレーボール部員が指導補助員として加わっている。同部の熊谷有紗さん(3年)は「プレーしている立場として参考になるアドバイスができれば。苦手としていることを見つけてあげたい。楽しく練習していて自分もバレーの原点を考える機会になっている」と熱心に話した。
 教室は、総合型りくぜんたかたが令和元年度から実施。少子化を背景にスポ少のチーム数が縮小し、競技継続を断念する子どもが見られた事態を踏まえ、練習に励みたい小中学生の受け皿になろうと始まった。
 年々、参加者を増やしたが、同法人は3月末で事業を終了。教室を主管していた同協会が受け継ぐこととなった。
 同協会役員は「バレーボールの技術向上よりも魅力を体感してもらうことがメインの塾。あくまで基礎的な練習が柱で、他競技にも通ずる体づくりのトレーニングも取り入れている。気軽に参加してもらいたい」と呼びかけている。
 教室は基本的に毎週木曜日、夢アリーナたかたで開かれる。参加費は年間8400円~1万2000円。時間は小学生が午後4時30分~6時30分、中学生が同6時~8時で、市外の子どもでも参加できる。
 問い合わせは、バレー塾事務局(℡090・5239・3714)へ。