風雨に耐え 満開の週末 立根川のサクラ見ごろ続く(別写真あり)

▲ 来訪者の笑顔を誘う立根川沿いのサクラ

 サクラの名所として知られる大船渡市猪川町の立根川沿いで8日、満開の花を見上げながら散策を楽しむ姿が多く見られた。前日の7日は午後から雨が降り、風も強まったが、枝先の花は残った。9日は好天予報で、さらに多くの住民らによる散策や花見で、にぎわいが生まれそうだ。
 同市では、先月27日に開花を宣言。観測史上2番目の早さで桜前線が到来し、市内各地の公園や名所でも一気に開花が進んだ。
 立根川沿いも今月に入り、サクラを楽しむ姿が増え、平日はこども園の園児らが散策するかわいらしい光景も。
 しかし、7日は午後から降雨が続き、さらに夜には風が強まったことから、地域住民も「早く散ってしまうのでは」と心配の声が出ていた。
 8日の午前は曇り空におおわれ、肌寒さが広がったが、路上に落ちた花びらは少なく、満開状態に。訪れた人々は、淡いピンク色の〝天井〟を見上げて自然と表情を和らげた。
 この日は地域住民だけでなく、県外からの来訪者も。東京都荒川区在住の村山テルさん(82)は「毎年、ここのサクラを楽しみにしている。枝ぶりの美しさが好き」と話していた。
 9日の天気予報は晴れで、青空が広がる見込み。立根川をはじめ、各地で美しい春を満喫できる一日となりそうだ。