青空の下で活気呼び込む 碁石海岸観光まつり開幕 芸能や食に多くの来場 きょうまで(動画、別写真あり)
令和5年5月4日付 7面

大船渡碁石海岸観光まつり(同実行委員会主催)は3日、大船渡市末崎町の碁石海岸レストハウス前などで開幕した。ゴールデンウイーク後半を飾る恒例のイベントで、初日は青空の下、市内外から世代を超えた多くの人々が来場。多彩なステージ発表や三陸の豊かな食を味わえるグルメ販売などが行われ、地域に活気を呼び込んだ。まつりは4日も開かれる。(三浦佳恵)
同まつりは、三陸海岸の代表的な景観地・碁石海岸の美しさを広く発信しようと、毎年実施。新型コロナウイルス対策として、飲食可能エリアを限定し、会場各所に手指消毒用のアルコールを設けた。
開会式では、実行委員長の齊藤俊明市観光物産協会長が「特産品の販売、グルメコーナーも充実しているので、子どもから大人まで十分に堪能してほしい」とあいさつ。渕上清市長が祝辞を述べ、第25代大船渡つばき娘が紹介された。
続いて4年ぶり、コロナ禍後は初めての「お祝いもちまき」を展開。開会式の出席者らが500個の当たり付き紅白もちをまき、会場は大いに盛り上がった。
ステージでは、ヒップホップダンス教室STUDIO LINK、永浜鹿踊り保存会、大船渡東高校太鼓部、LAWBLOW、立命館大学の学生団体がダンスや郷土芸能、演奏などを披露。復興支援の一環で参加した同大学からは、カラーガードサークル・LUSTER(ラスター)、モダンジャズバレエ部、バトントワリング部が出演し、まつりに花を添えた。
STUDIO LINKは、同まつりに初参加。刈谷雅さん(大船渡高1年)は「とても緊張したけれど、お客さんがいっぱいでうれしかったし、パフォーマンスをする大切さも感じた」と、藤社雅乃さん(大槌高2年)は「すごく緊張したが、音楽を聴いたら楽しくなり、少し間違えたけど楽しくできた」と笑顔を見せた。
会場内では、地場産品を使ったラーメンや釜飯、椿クレープなどのグルメ販売、子ども向けの縁日コーナー、露店などが並び、来場者らが満喫。近隣の世界の椿館・碁石、市立博物館は無料開放され、碁石海岸の壮大な風景と共に楽しむ観光客の姿も見られた。
家族と訪れた宮城県大和町の根元萌衣さん(吉岡小2年)は、「もちまきに参加したり、いろんなものを食べて楽しかった」と話していた。
4日の開催時間は、午前10時~午後3時。立命館大学のステージともちまきで幕を開け、前田郷土芸能保存部(前田鹿踊)、大船渡高吹奏楽部、山田タマルさん、おおふなトンが出演を予定。正午からは、こども向け○×クイズを行う。
グルメ販売、椿の里・大船渡ガイドの会による観光案内なども実施。会場周辺の臨時駐車場からは、無料シャトルバスを運行する。