旧横田中伝統の「若竹太鼓」披露へ 横田小 20日の運動会で 保存会が5・6年生指導(別写真あり)
令和5年5月16日付 7面
陸前高田市横田町の横田小学校(菊地桂子校長、児童39人)の5、6年生13人は、20日(土)に同校で開かれる運動会で、旧横田中伝統の芸能「若竹太鼓」を披露する。横田中卒業生らでつくる地元の若竹太鼓保存会(村上豊繁会長)のメンバーと共演することになっており、〝先輩〟から指導を受ける小学生らが、「地域の大切な太鼓を今度は自分たちがつなぐ」と練習に熱を込めている。(阿部仁志)
若竹太鼓は平成3年から横田中で演奏されてきた創作太鼓。地域や学校からの希望により、当時の横田中教員が作ったものといい、閉校となった28年まで先輩から後輩へと受け継がれてきた。
閉校とともに学校で伝承する場はなくなったが、若竹太鼓を愛する卒業生や町民らが保存会を設立。町内で定期的に練習の場を設けつつ、「これからの世代に若竹太鼓を引き継いでもらえる機会をつくりたい」と模索してきた。
現在横田中旧校舎で学んでいる横田小では、経緯を知った菊地校長が小学校での若竹太鼓継承を検討。昨年、保存会やPTA関係者らと話し合い、総合的な学習の一環で太鼓の練習を行うことを決めた。
今年1月には、保存会メンバーが参考演奏の動画を収めたDVDを制作。児童らは3月から動画を手本に練習を開始した。運動会に向けては、太鼓10台分と演奏時に着るはんてんを新調。今月に入ってから保存会メンバーによる指導が学校で始まり、15日までに4回の特別練習が行われた。
同日の練習では、保存会メンバーの村上昇大さん(24)と小野寺優花さん(24)が指導。運動会当日は5、6年生と保存会員8人の共演で『雷神おろし』を演奏することになっており、練習では児童らのパートを念入りに確認した。
児童らは、村上さんの「(指揮者役の)小太鼓の音をよく聞いて」「速くならないように」などのアドバイスを受けながら真剣に練習。ばちを持つ手を高く上げたり、横にまっすぐ伸ばしたりするなど、振り付けにもめりはりをつけて技術を磨いた。
曳地明美花さん(6年)は「いろいろな人たちの思いが込められている若竹太鼓を私たちが演奏し、(次世代への伝承を)〝復活〟させることで、地域の人たちに笑顔になってもらいたい」と意気込んでいた。





