議員報酬など巡り議論 町議会が東峰地域で懇談会
令和5年5月16日付 2面
住田町議会による「住民と議員との懇談会」は13日夜、世田米の東峰公民館で開かれた。最終日となった同日は、鳥獣害対策や災害対応などの地域課題に加え、秋に改選を控える町議会の定数・報酬について住民から意見・要望が出され、活発な議論が交わされた。
懇談会は、町議会町政調査会が主催。町政振興と議会活性化のため、町民との積極的な対話を通して地域の意見や提言を聞き、町政に反映させようと開いている。例年、自治公民館や町内会単位ごとに町議3~4人が訪問する形で行われており、昨年度、一昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止したため、今回は3年ぶりの開催となった。
この日の懇談会には瀧本正德議長、高橋靖、村上薫、佐々木信一の各議員が出向き、住民ら約20人と懇談した。
はじめに、議員側が今年の3月定例会で可決された保育料無償化、農業振興など各種主要施策について説明。
住民側からは、深刻化しているサルやシカによる農業被害への対応、道路歩行時の安全確保、災害対応、郷土芸能への補助、公民館の利便性向上などについて意見・要望が出された。
続いて、話題は町議会の定数や報酬へと移った。「人口減少、少子高齢化も踏まえて、議員の役割は何かという視点をもって意見をいただければ」と瀧本議長が呼びかけ、これに対して住民側からはさまざまな声が寄せられた。
今年は9月30日(土)の任期満了に伴う町議会議員選挙が同19日(火)告示、同24日(日)投票の日程で予定されているが、現時点で新人出馬の動きは見えず、勇退の意向を示している議員もいることから3期連続での無競争の可能性も高まっている。
現在の町議会議員の報酬は月額19万6000円。所得税や町・県民税などを差し引いた手取りは15万円前後で、住民からは「ある程度、生活できる報酬がないと魅力がない」「人数を減らしてもいいから、議員活動だけで生活できるぐらいの報酬がないと」などの意見が聞かれた。
定数に関しては、「減らしてもいいのではないか」との意見があった一方、「定数を減らすということは、議員のなり手がいないということ。住民側としても、本当にそれでいいのだろうか」と疑問を呈する出席者もいた。
懇談会の全日程を終え、瀧本議長は「コロナ禍で、住民の声を聞く機会が2年間なかったので、いい転機となった。こうした活動を充実させるのは議員の義務でもあり、今後は女性、青年、事業者など各団体との話し合いも進めていきたい」と語った。議会側では、議員の定数や報酬含め、懇談会で寄せられた意見を今後の参考としていく。






