GW入込数5・4万人 昨年上回る活況ぶり 市内主要4施設まとめ

▲ ゴールデンウイーク中の道の駅高田松原。多くの人でにぎわった

 陸前高田市は、4月29日から5月7日までのゴールデンウイーク(GW)における市内主要観光4施設の入込数をまとめた。期間中に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられ、各施設で1日当たりの平均人数が昨年を上回った。4施設の合計数は5万4000人を超え、市は勢いに乗ってピークの夏につなげたい考えだ。(高橋 信)


 集計したのは▽道の駅高田松原▽市民の森▽黒崎仙峡温泉(黒崎温泉保護センター)▽玉乃湯──の市有4施設。
 市によると、施設ごとのGWにおける入込数は、道の駅高田松原が4万9900人、市民の森が2011人、黒崎温泉が1871人、玉乃湯が639人だった。
 道の駅高田松原の1日当たりの人数は3800~9500人で、平均は5544人。前年同期の1日平均を474人上回った。
 5月2日には、来場者数が累計200万人を突破。同日、200万人目の来場者に運営会社から記念品が贈られ、関係者が節目を祝った。
 同道の駅は東日本大震災の津波で被災し、令和元年9月に高田松原津波復興祈念公園内に再建・開業。これまでの来場者数は年間約40~60万人とコロナ禍の影響で計画を下回ったが、今後は同70~80万人を目標にPRしていく。
 市民の森は5月5日の1281人が期間中最多で、唯一4桁台となった。同日は同施設などで4年ぶりに「箱根子どもまつり」(箱根振興会主催)が開かれ、多くの親子連れを呼び込んだ。
 黒崎仙峡温泉は4月29日~5月5日、「GW感謝祭」を開き、入浴した小学生に次回以降使える入浴券をプレゼントするなどした。1日当たりの入込数の最多は409人で、それ以外はいずれも100~200人台だった。
 市まとめの速報値によると、令和4年の市内における観光入込数は約112万7000人に達し、東日本大震災後初めて100万人を超えた。今年も100万人突破を目標として、誘客に力を入れる。
 市観光交流課の村上知幸課長は「多くの方々に来ていただいたこの勢いを夏につなげ、盛り上げていきたい。中心市街地を含め、魅力ある施設がそろい、さらにコロナによる制限も緩和され、これからが正念場。観光客が市内を周遊し、滞在時間が延びるような取り組みに力を入れていく」と見据える。